誰やねん、ジョナサン・マースて。この人かい?彼は、アメリカかインドの
どこかにあるユートピアにいる不死身の浮浪者という設定の、
私が作った架空の人物だよ。
検索バーで「ジョナサン・マース」と入力し、検索してみな。
このブログがトップで引っかかるよ、当り前だけどな。
どないでもいい人物なのに、多くの名言を持っている為、こやつのファンは
意外に多く、身内からは「特集組んでくれ」や「半生が知りたい」や
「こんな台詞はどう?」などとリクエストや提案なんかされ、
作った私もビックリズムである。
さてさて、私はかつて学生ん時、新大阪駅構内にあった洋菓子店で
バイトしてたんだけど、その時に、常に大声をあげて叫びながら
歩いてる浮浪者がいた。何も知らなかった私は、正直、キティガイが
叫んでいるのだと思い、先輩に「あの人オカシイんですか?」と
聞いてみたら、「あ、先生の事?気にせんでいいで。いつもの事やから」
という返答が。
…
読!み!逃!し!た!か!ぇ!??
浮浪者を“先生”やど??え~おい、え~?
どうやら、彼のニックネームだそうだ。大声で名簿順に名前を
読みあげてるところから、かつては教師だったのではないかというのが
由来だそうだ。私は、浮浪者なのに“先生”という立派な職業のあだ名を
持つ彼に異様に興味を示し、もう一人いたアホ仲間の先輩(当時30歳)と
先生について熱く語り合い、常に情報交換し、仕舞には
学校<バイトという生活になっていた。
私のオリジナル・先生の消しゴムスタンプや、アクリルボードで
作った先生の後ろ姿キーホルダーを、店の鍵に付けてもらっていた。
先生が、王将のチャーハンを叫びながら食べていた姿を
カメラに収めた人物は、世界で私だけだと自負している。
私の事をオカシイと思う人は思えばいい。私とは気が合わないって事だ。
私は、そんなアホでどないでもいいところに命を懸ける自分が好きだ。
『自分で好きじゃない自分を誰が愛す』
(w-inds. Love is the greatest thingより)
バイトを辞める時、一番つらかったのが、言うまでもなく
先生を見る機会が激減してしまう事だった。私も人間、情が湧くんだよ。
先日、私の親友である八尾さんから貴重な情報が入った。
八尾さんも、数年前に私がした先生話で先生に関心を
持ってくれた人だ、さっすがは私の友!ただ、私と違うのは
新大阪駅構内で、先生よりも大声で叫べる人物であること。
彼女の情報によると、2007年に会った時から老いもせず
痩せもせず、元気に歩いていたところを目撃したらしい!
…居たよ、居たよ!彼こそが我らが「ジョナサン・マース」だよ!!
そんな日本のジョナサン・マースを私は2007年に背後から撮影した。
生命のリズムを刻むかのように歩く彼に注目していただきたい。
新大阪の帝王
(動画です。画面上か↑をクリック!)
ちなみに、私は先生がハートインというコンビニエンスストアで
レーズンパン(ロールパンの)を買ってるところを目撃した事がある。
ただのロールパンでなく、レーズンをチョイスしてるところに
自分の健康に気を遣ってるんだなというのが窺えた気がした。
気になった人は、新大阪駅をご利用の際に
彼を探してほしい。あなたが強運の持ち主なら、必ず会える。
しかも、探さずとも、彼は異様なオーラを放って貴方の前に
姿を現すであろう。
すぐ分かる、
「あの人が先生」だと。
~完~