昨日、こんな出来事を
思い出したので記しておこう。
私が常駐させてもらっている部署は、
驚異的な視力の高さのマサイ族でさえも凝視、
あの聖徳太子でさえも「え？」と聞き返して
しまいそうなくらいの、普通では
ちょっと考えられない人物のアソートだ。
本日の主人公は、もう退職してしまったが
上司に怒られても怒られてもへこたれない
職員さん。へこたれないというか…
ネジが何本か外れてるだけなんだけど。
彼は、上司に頻繁に
『お前全然動いてないな！』と言われていた。
彼は、私が部外者だからか、はたまた
この部署の人よりかはマシと思っているのか、
わりと心を開いてくれていた。自ら話しかけて
きてくれたり、私も声かけたり。
ある日、私は彼とエレベーターに乗り合わせた。
荷物をカートで運んでいたので、
『◯◯に持って行くんですか？』などという
他愛ない質問を、何のオモロいボケも期待せず
してみた。
すると、だ。
『僕、上司にいつも動いてない動いてない
言われてますが、本当はめちゃ動いてるんです！』と
言いながら、おもむろにスマホを取り出し、
2万歩に達しそうな歩数計を見せてきた。
『あまりに“動いてない動いてない”言われるんで、
僕、歩数計で計ってるんです！』
ネ、ネジが…と一瞬ひるんでしまった。
「そういう意味合いちゃいますよ」
なんて身も蓋もないことを言えるような
状況でもなかった。
なので、
『うわっ！ほんとや！めちゃ忙しく動かな、
この職場でそこまで動けませんね！
上司は見てくれてないんですねぇ』
なんて、微塵も思ってないことを言ってしまった。
彼は、『せやろ！それオブそれな！』とでも
言わんばかりの表情でエレベーターを
降りていった。
エレベーターに残された私は、
渦巻くモヤモヤ感に暫し苛まれた。
いやいやいや、動くの意味をチミは
明らかに履き違えているのだよ！
静・動の意味でなく、働いてへんなと
いう意味なんだよ。
いや〜、ほんと。
なかなかビックリするモンだよ。
トンチンカンなことを真正面で
聞かされるのって。
おっと、日付が変わりそうだ。
尻切れトンボだけど、投稿しておくか。
ではでは、またね。
