彼…いや、彼女…いや、彼？彼女？中間？
もうややこしいな！
この人はナジャ・グランディーバという
ドラァグクイーン。女装家というのかな。
覚えにくそうな名前なのに、
むしろ一発で覚えられた。
いやはや、やはり名前って大事だね。
ミッツ・マングローブにしても
ユースケ・サンタマリアにしても
ケイティー・ジャクソン（ワイや）にしても。
人を覚えていなくても、名前に何かしら
強い印象があるとそれだけでも覚えてもらえる。
よく新人お笑い芸人が
「名前だけでも覚えて帰ってください」って
寄席の前座で言うけど、なかなか頷ける。
ステージに立つ者、名前を覚えてもらってナンボ。
さて、ナジャ・グランディーバの話に戻そう。
私がナジャを知ったのは、ラジオ番組だった。
“大阪弁のオネエ口調”だったので、
容易に風貌が想像できた。
…が、ちょっと違ったのは、
何をとってもセンスがいいのだ。
ゴテゴテ着飾るでもなく、
ちゃんとオシャレの足し算引き算が
出来ている。こんなんいっちゃあ
何だけど、どこか洗練された人なのだ。
気になってナジャの本を買ったのだが、
なるほど、彼はスーパーモデルや
ファッションショーが好きだとか。
オシャレなはずだね。
『毎日ザレゴト』というエッセイなんだけど、
これがなかなかスイスイ読める。
一度読み始めたら、めくる手が止まらない。
私のような文語体でなく、口語体で
書かれてある…しかも大阪弁で。
夢？ない
希望？ない
やる気？全然ない
このキャッチが気に入って買ったんだけどね。
ほんと、肩の力が抜ける良本だ。
この本の中に、ふたつ考えさせられる
箇所があった。
①【お金で幸せは買えないけど、不幸は防げる】
…深いね、深い。
富裕層のお客さんが言ってた言葉らしい。
私は欲がないせいか、雨風凌げて
普通にご飯が食べられるくらいのお金が
あればいいと思っている。しかし、
お金は不幸から守ってくれるものだと考えると、
そりゃ使い切れんほど持っていても損ではない。
…長いか？
帰ってエエよって言いたい
とこやけど、忙しい人はココに
来ないの知ってんで、わたス。
ほな、ふたつめ行くで。
②【メロンパンの表面だけでは物足りない】
彼は、メロンパンのカリカリしたところが
好きらしい。その部分以外は牛乳に
浸して食べるそうだ。メロンパンの
表面だけの部分が販売されていたので
買って食べてみた感想がとても深い。
“美味しいところだけあっても、
美味しさは引き立たないのね。
そうじゃないところもあって、
より美味しさが引き立つんやな。”
なんか、今の私にはこれを巧く描写出来ないが、
ザックリ・オブ・ザックリに言って、
食べ物だけでなく、何事もそうなんじゃないかと。
そう思うと、せやなせやなと頷かずには
いられなかった。
ナジャ・グランディーバ。
数いるドラァグクイーンの中でも、
面白くオシャレで頭が良く品があり、
それでいて嫌味の無い人だと思う。
ではでは、またね！
✨🐇KT'sこぼれ話✨🐇
KT Jacksonという名前でもなく、
頬骨と前歯が出ている顔でもなく、
真っ先に覚えてもらえるのは
何と言っても、このくびれ具合！
これぞ、私の代名詞。
