『大丈夫ですか?』
こんな簡単な一声を、何ですぐに
掛けなかったんだろう。
本日、私がいてる部署の外から、
ゴホンゴボンと女性職員の
咳と咳払いが聞こえてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/a6/c0e4b89093bc84b04fbb45d35ad567aa.jpg?1676641771)
最初は、
武漢風邪が治りかけなのかなと思っていた。
その咳は、
徐々に痛々しくなっていった。
“苦しそうだな、声かけようかな。
でも、咳き込んでるときに声かけられても
苦しくて返事できないかな”
と思い、様子を窺った。
今度は、咳が咳を呼ぶように、
途切れることなく咳き込み始めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/8e/f0de79c8b8a65c09762bd1e6f586b3b3.jpg?1676641858)
“あぁ、もう何を迷っている!
あんなに苦しんでいるんだ、
声掛けるタイミングは今しかないだろう!
…いや、でも怪訝な顔されたらどうしよう。
でもだかたらって、聞こえてるのに
聞こえないフリをするのか?”
などと、不要な思案をしてしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/84/e5d371caee327def3293fc0ba9f90b15.jpg?1676642004)
そうこうしている内、部署の外で
男性職員の「大丈夫ですか?」という
声が聞こえた。女性職員は、
「大丈夫です、喘息なんです」と答えていた。
私は、自分を恥じたよ。
何であんなに思案してしまったのだろうと。
男性職員の方が、はるかに行動力と思いやりが
あるじゃないか。私も、男性職員と同じ心配を
しているのに、つまらん思案をしていまい、
行動に移せなかった。
こんなときに、元来の引っ込み思案が
邪魔をしてしまった。
心配に思っているなら、さっさと
声を掛ければよかった。
食べ物が気管支に入って咳こむ苦しさなら、
声を掛けられると、むしろ
“声出ぇへんから、そっとしといてくれ”って
思う。
でも、そういう咳でなければ、
大丈夫ですかの一言って、
立場変われば救われるものだ。
分かっているのに、なぜ直ぐに
席を立って部署を飛び出さなかったのだろう。
…内気なシュガーパイでもあるまいし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/3e/49ba1ebe6ecf49c5e710d653a812f795.jpg?1676642645)
ふぅ…。
ほんとに後悔した。
やった後悔より、やらなかった後悔はデカいとか、
『気を利かせるのは瞬間芸』とか言ってる
本人が、今日のザマなんて世話ないわ。
↓↓↓↓↓↓↓
いやはや、
ニンともカンとも…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/3f/3cd3d85c8177bf02a35382cd693a8246.jpg?1676643114)
まぁね。
でも、改めて本当に瞬間芸だなと思ったよ。
場面は、一瞬で切り替わる。
今度、人が困っているシーンに遭遇したら、
思案をせず声掛けよっと。
ではでは、またね!