今日はミシンについてお話ししようと思います。
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私は子どもの頃は母の足踏みミシンが好きでした。中学生になると家庭科で本格的に洋裁を習うようになり、自分でも作ろうと「装苑」という雑誌を毎月楽しみにして良さそうな時は購入して、ワンピースなど作りました。
足踏みから電動ミシンに変わる過渡期には足踏みミシンを台から外して、電動ミシンに変えてくれるというサービスがありました。
けれど結局、改造されたものより新品が良いので、母は電動ミシンを買いました。
足踏みミシンは足で踏んで回すので意外と体力がいるような気がしますが、
鉄の板を前後に両足使うのは、ブランコを漕いでるようでリズム良く踏むと、まるでランナーがランナーズハイになるような、ミシンハイの状態になりました。
ミシンハイなんて言葉はありませんけどね😜
それから、自分専用のコンパクトミシンを買ってもらい使っていたら糸調子が悪くなり出張修理をしてもらいました。
その時ミシンやさんから「どこのメーカーですか?」と聞かれて初めて自分がどこのメーカーのミシン使っているのか分かっていなかったんだと思いました。
ミシンのメーカーは、どれも似たような物と思い気にも留めていませんでした。
JUKI、ブラザー、シンガー、アックスヤマザキ、ジャノメ、そのくらいしか思い浮かびませんでした。
今はネット検索したら全て出てくるので、簡単に調べられるのでとても便利になったなぁと感じます。
ミシンの文字を探して
「あ、シンガーです。」と言ったらミシン屋さんは「チッ!」と舌打ちするような表情をして、「シンガーかー‥。」と言いました。
もしかしたらJUKI専門のミシン屋さんだったのでしょうか。電話帳でどんなメーカーのミシンでも直しますとあったから頼んだのですが。
何が悪いのか分からず、ミシン屋さんの言葉を待っていると、
「水平釜は壊れやすいんですよ。」と言いました。
何か安物のような言い方をされたと感じました。
確かにミシンの販売されてるところで見るのは一台17万円位の刺繍ができるミシンなどを見ていたので、そういうのに比べたら安物だろうなぁと思いました。
何をどう調整してくれたのか、それまでどれだけ上糸調子や下糸調整しても、糸が絡んでぐちゃぐちゃになり、きちんと縫えなかったのが、元のように縫えるようになりました。
今はミシン修理やさんが、さまざまなミシンの修理を写真付きや動画で見せてくださるのですごく為になります。
ミシンの公式ページでは説明書があり、そうやって色々読んでいたら、職業用ミシンは毎日ミシンを使うなら毎日油を差してメンテナンスが必要という事を知りました。
きっと、服飾専門学校などで学ばれてる方にしたら当たり前の簡単な話なのかも知れませんが、これを知っただけで、私は暗闇で灯りを見つけたような気持ちになりました。
母がミシンオイルをいつも持っていて、差していたのを見ていたし、今から30年以上前に修理してくれたミシン屋さんも時々オイルをさしてくださいと言って帰られたのを思い出しました。
調べると家庭用ミシンには殆どささなくても良いと書かれていて
多分使用頻度が少ないからだと思われます。
職業用ミシンはJUKI専用のオイルがあり、一般のオイルとは違ってサラサラしたオイルらしく一般用のミシンオイルは粘度があるのでねっとりしてるとか。
一般用ミシンオイルを職業用に使った人が調子悪いと知恵袋の解答で言われてたので、
これから必要となるからとメーカー公式販売店でJUKIの職業用ミシン専用のオイルを購入。
型式はそこまで古くないJUKIのTL25の中古ジャンク品を安く買ったので、サビと埃がすごく小さな傷だらけのハズレでしたが、
ハズレをハズレのままにしたくないと
埃を掃除して、油を差して、メンテナンスをしました。
ところが初めは調子良く動いていたのが沢山縫ってるうちに、急におかしな音を立て始めました。プーリーはガタガタとなって動かなくなり固まってしまいました。
そこで、説明書に書かれてる外から油を差す穴から油を差すだけでなく、
釜のところを開けてみることにしました。
油と埃が混ざって動きが悪いのではないかと思いました。
まず綿棒で埃を取り、綺麗になったところで油を差して、プーリーを手動で回しながら釜の動きを見る。
釜にも差して、また動かすを繰り返しました。
すると油と埃の混ざった塊が押し出されてきたので、それを綿棒で何度も拭き取り。
それで釜の動きもスムーズになり、プーリーの引っかかりもなく動きが軽くなりました。
これで大丈夫だとホッとしたのも束の間、縫い始めると今度は布が送られなくなりました。
また蓋を開けて奥を覗いてみると、布送りのネジが緩んでいるのが見えました。
しっかり締めると、また調子良く縫えました。
メンテナンス完了。
諦めずに機械そのものをじっくり見て、どういう動きをしてるかを確認してその動いてる部分に油を差しながら挟まった埃を取る事で生き返りました。
相棒のミシンと仲良くなれた一日でした。
きっとものすごく使われた後に、疲れ果てて動きが悪くなった為に倉庫か水かかるようなサビの着やすい場所に長い時間放置されていたのかもしれません。
もう大丈夫だよ。私の相棒
これから、一緒に頑張って行こうね
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