怒りのバハムート

遠征3日目。

今日は土曜なので休みで在宅している居室が多く、訪問箇所が平均的に多くなる。

本日もそんな日で朝からバンバン動いていた。

午前は問題なく終えたんだけど、午後はスタートからネチネチと話が長いタイプの老人とバッティングしたお陰でタイムロスして、更に後半に物凄いモンスター(居住者)とエンカウントしてしまった。

「壁を塗って欲しい」と言われたので、

「塗ったばかりのものと塗ってから時間が経過したものと色の差や風合いが変わる場合がありますが、少しずつ馴染んでいきますのでご安心下さい。宜しいですか？」

と作業前に確認したところ、二、三細かく確認した後に了承してもらい塗布。

案の定多少の色の違いが出たので、説明がてら確認してもらったら、「色が違うので気になりますねぇ」と始まった。

同じ塗料を使っても雨風に晒されたり陽に焼けて時間が経過したものとその場で塗ったばかりのものとでは状態が変わる事、そして少しずつ馴染んで徐々に同化していく事、更にそれを事前に説明して了承を得てから作業した事をまぁまぁの時間を使って話しても

「それはそうなんですけどぉ、やっぱり色が違うので気になりますねぇ〜…」

としか言わない。3〜4回同じ説明しても、

「はい…それはそうなんですけどぉ、ん〜…なんか色が違うので気になりますねぇ〜…」

と返ってくる。

話が全く通じないのだ。

挙句、「とりあえず保留にしてもらってぇ、来週確認でまた来てもらってもいいですかぁ〜？」

とゆう流れに。

ちなみにその間、少しずつ馴染んできてたので見させたら

「まぁ、確かにさっきよりは馴染んでますけどぉ、とりあえず一旦保留で！来週またお願いします」

と。

ぷつん…

『保留だぁ？よぉしわかった。

それなら貴様にまつわる全ての事が保留だからなぁ！

まずっ！宅配は全て保留っ！荷物等貴様の元に届く事は未来永劫ないだろうっ！

何故なら！保留だからだぁっ！

そしてっ！飲食店で注文した物も全て保留っ！

後から後から来た客には提供されて貴様はその場でっ！閉店まで座り尽くしているのみだっ！

"店員に声掛ける"？甘い甘ぁい！"申し訳ございません、お客様のご注文は現在〈保留〉となっております"と告げられるのがオチだよオチぃっ！

コンビニに至っては貴様が並ぼうがっ！声かけようがっ！泣こうがっ！喚こうがっ！全て全て保留保留保留保留保留保留保留保留保留保留保留ぅぅぅっっっっ！！！

何をしても、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁっっっ！！！！』

と、言ってやりたかったが、グッと堪えて腹の中。

結末は来週持ち越す事に。

更に一つだけ納得行かなかったのが、『そいつの家がすげー汚ねぇ事』である。

これは訪問希望あるあるで、『指摘に細かいやつに限って家が壊滅的に汚過ぎる』

ものなのだ。

『この大馬鹿者がぁっ！

壁がどうとか防水がアレだとか言う前に貴様のその公園の便所にも劣る汚らわしい糞屋敷を掃除しろっっ！！

せっかく綺麗にしたところでなぁ、家がドブ底みたいに汚ねぇまんまじゃなぁっ！全てがっ！そう、全てが無駄なんだよぉっ！無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁっっっ！！！！』

うーん、久しぶりに怒りのまま綴ってしまった。

まぁ、そんな事もあるわな。疲れた。

残義に飲みに行こうと誘っても断られるし、いやはやなんとも。

とりあえず明日休みなので泥の様にのんびりしよう。