小学校6年生の時に千葉県我孫子市の駅から物凄く離れた場所にある小学校に転校した。かれこれ4回目の転校だ。
転校が4回目、しかも小学校6年生ともなると、既に「またか」といった感じで慣れてしまい、変な言い方だけど『あとは野となれ山となれ』みたいな気分だった。
卒業に対する感傷的な気持ちも当然無い。言うなれば小学生から中学生に至るまでの通過点、みたいな感じに思っていた。
そんな中で転入したクラスはどこにでもあるスクールカーストに分類された感じでなく、比較的に男は男同士、女は女同士でみんながみんな仲が良く、それぞれが中心的な存在といった感じであった。
そんなクラスの中にコースケはいた。
前述に『比較的に男は男同士、女は女同士でみんながみんな仲が良く、それぞれが中心的な存在といった感じ』と綴ったが、一つ訂正するとコースケは違った。
彼はどの輪にも入らず、基本的に物静かに過ごしていた。
転入当初は班も違うし席も離れていたので、接したり話したりしなかったんだけど、仲良くなったキッカケは(うろ覚えだけど)些細な事だった。
ある日の放課後にクラスの違うチビの同級生にコースケがしつこくちょっかい出されてるのを見つけた。
最初は仲良く遊んでるのかなと思ってたんだけどどうやら違うらしかった。
少し迷ったけど2人の間に入って、「やめなよ」とチビに詰め寄った。
チビは「お前には関係ないだろ」だのなんだの言ってきてそこから軽く口論になった後に諦めて去ってった。
チビがいなくなってすぐ脇にいたコースケは何だかモジモジしていたが、「帰ろうぜ」と言うと素直について来たので、一緒に教室に行って各々ランドセルを背負い、校門を出た。
家に向かうべく学校を背にして左側の通りを歩くとコースケも同じ方向らしく隣で歩いていた。ちゃんと話したのがこの時が初めてに近かったのでお互いの紹介も兼ねながら他愛のない話をして下校した。
やがて当時住んでいたマンションに近付いたので「じゃあ、こっちだから。また明日ね」と言いながらエントランスに向かおうとするとコースケは「俺もこっち」と言い引き続きついて来た。
マンションは何棟か隣接していたのでどこかしらのマンションなのかな?程度に思いながら引き続き話しながら歩を進めた。やがて住んでいたマンションの棟に着いたのでその日2度目の別れを告げようとすると「え、俺ん家もこっちだよ?」と言うので、
「ホントに??何階??」
「6階」
「え〜、そんなんだ!じゃあ、2フロア違いだわ!同じマンションだったんだ!じゃあ、明日も一緒に学校行こうぜ!」
「うん!」
そんな会話をしてエレベーターに乗ってそれぞれのフロアに降りて帰宅した。
そこからコースケと毎日一緒に登下校してお互いの家で遊んでた。学校でも休み時間になると一緒に遊んで段々クラスメイトとも遊ぶようになってそんなに笑顔を見せる方でなかったコースケも沢山笑うようになったし、お互い楽しい日々が続いた。
間違いなく小学校で一番楽しかったし、幸せだった。ここまで楽しかったのは4校通った中で初めてだった。
それ位、コースケとはウマがあったし、何より間違いなく『生まれて初めて出来た友達』だった。それが本当に嬉しかった。
やがて月日が流れて小学校を卒業する日が訪れた。
この小学校に転入して来た時は大して思い入れも無いだろうと思っていたけど、コースケと出会って共に過ごした日々や共有した喜怒哀楽を思い返したらボロボロ泣いていた。小学校に通った日々やクラスで過ごした日々なんて他のクラスメイトに比べたら圧倒的に短いのに気付けば一番泣いていた。それ程楽しかったし、別れるのか悲しかったのだ。
そこまで思えたのはひとえに、コースケのおかげだ。本当に出会えて良かった、と、当時はそこまで大げさに思っていなかったけど、今では心からそう思っている。彼には感謝しかない。
そして、コースケと同じ中学校に通うんだけど、別のクラスになってしまった。
けれど、同じ部活だったし家も近かったし変わらず、登下校を共にしたり一緒に遊んだりした。
しかし、中1の冬に思いがけない事が起きた。
家がまた引っ越しするとゆうのだ。
しかも、当時住んでいた我孫子市から出るとか出ないとか話していた。つまりまた転校だ。
今まで、引っ越しや転校に関しては家の都合だし、仕方ないと思っていたので何も言わなかった。
何より友達がいなかったから別に淋しくもなかったし、何ならクラスの席替えみたいなノリ位に思っていた。
しかし、今回は違った。生まれて初めて毎日のように顔を合わせて遊べる友達がやっと出来たからだ。そんな友達と離れるなんて考えられなかった。
後にも先にもそんな事言った事無かったんだけど、迷わず親にこう告げた。
「住んでる場所が変わるのはいいけど、学校は変わりたくない。
今の友達と離れたくない。」
親もまさかそんな返答が返って来るとは思わなかったのか驚いてたし、物件の都合で戸惑っていたけどどうにか学校は変わらない場所に引っ越し先を決めてくれた。
今思えばこの時、『学校を変えたくない』と言わなかったら今と全く違う人生を送っていただろう。
これだから人生はわからない。
コースケとは住む場所は離れてしまったけど、学校も部活も一緒だから変わらずに遊んだ。
しかし家を引っ越した事で、とある男が住む家と近所になり必然的に頻繁に遊ぶようになる。
その男の名前は残義。
後に『MZL-ATK(マゼラアタック)』とゆうバンドでギターを弾く男である。
そんなオレのちょっっとした話。続く。
写真はつい先日のオレとコースケ。ババ抜きでオレが負けてるところ(笑)
友達になって24年、未だにくだらない事で盛り上がれるかけがえのない友達である(笑)
転校が4回目、しかも小学校6年生ともなると、既に「またか」といった感じで慣れてしまい、変な言い方だけど『あとは野となれ山となれ』みたいな気分だった。
卒業に対する感傷的な気持ちも当然無い。言うなれば小学生から中学生に至るまでの通過点、みたいな感じに思っていた。
そんな中で転入したクラスはどこにでもあるスクールカーストに分類された感じでなく、比較的に男は男同士、女は女同士でみんながみんな仲が良く、それぞれが中心的な存在といった感じであった。
そんなクラスの中にコースケはいた。
前述に『比較的に男は男同士、女は女同士でみんながみんな仲が良く、それぞれが中心的な存在といった感じ』と綴ったが、一つ訂正するとコースケは違った。
彼はどの輪にも入らず、基本的に物静かに過ごしていた。
転入当初は班も違うし席も離れていたので、接したり話したりしなかったんだけど、仲良くなったキッカケは(うろ覚えだけど)些細な事だった。
ある日の放課後にクラスの違うチビの同級生にコースケがしつこくちょっかい出されてるのを見つけた。
最初は仲良く遊んでるのかなと思ってたんだけどどうやら違うらしかった。
少し迷ったけど2人の間に入って、「やめなよ」とチビに詰め寄った。
チビは「お前には関係ないだろ」だのなんだの言ってきてそこから軽く口論になった後に諦めて去ってった。
チビがいなくなってすぐ脇にいたコースケは何だかモジモジしていたが、「帰ろうぜ」と言うと素直について来たので、一緒に教室に行って各々ランドセルを背負い、校門を出た。
家に向かうべく学校を背にして左側の通りを歩くとコースケも同じ方向らしく隣で歩いていた。ちゃんと話したのがこの時が初めてに近かったのでお互いの紹介も兼ねながら他愛のない話をして下校した。
やがて当時住んでいたマンションに近付いたので「じゃあ、こっちだから。また明日ね」と言いながらエントランスに向かおうとするとコースケは「俺もこっち」と言い引き続きついて来た。
マンションは何棟か隣接していたのでどこかしらのマンションなのかな?程度に思いながら引き続き話しながら歩を進めた。やがて住んでいたマンションの棟に着いたのでその日2度目の別れを告げようとすると「え、俺ん家もこっちだよ?」と言うので、
「ホントに??何階??」
「6階」
「え〜、そんなんだ!じゃあ、2フロア違いだわ!同じマンションだったんだ!じゃあ、明日も一緒に学校行こうぜ!」
「うん!」
そんな会話をしてエレベーターに乗ってそれぞれのフロアに降りて帰宅した。
そこからコースケと毎日一緒に登下校してお互いの家で遊んでた。学校でも休み時間になると一緒に遊んで段々クラスメイトとも遊ぶようになってそんなに笑顔を見せる方でなかったコースケも沢山笑うようになったし、お互い楽しい日々が続いた。
間違いなく小学校で一番楽しかったし、幸せだった。ここまで楽しかったのは4校通った中で初めてだった。
それ位、コースケとはウマがあったし、何より間違いなく『生まれて初めて出来た友達』だった。それが本当に嬉しかった。
やがて月日が流れて小学校を卒業する日が訪れた。
この小学校に転入して来た時は大して思い入れも無いだろうと思っていたけど、コースケと出会って共に過ごした日々や共有した喜怒哀楽を思い返したらボロボロ泣いていた。小学校に通った日々やクラスで過ごした日々なんて他のクラスメイトに比べたら圧倒的に短いのに気付けば一番泣いていた。それ程楽しかったし、別れるのか悲しかったのだ。
そこまで思えたのはひとえに、コースケのおかげだ。本当に出会えて良かった、と、当時はそこまで大げさに思っていなかったけど、今では心からそう思っている。彼には感謝しかない。
そして、コースケと同じ中学校に通うんだけど、別のクラスになってしまった。
けれど、同じ部活だったし家も近かったし変わらず、登下校を共にしたり一緒に遊んだりした。
しかし、中1の冬に思いがけない事が起きた。
家がまた引っ越しするとゆうのだ。
しかも、当時住んでいた我孫子市から出るとか出ないとか話していた。つまりまた転校だ。
今まで、引っ越しや転校に関しては家の都合だし、仕方ないと思っていたので何も言わなかった。
何より友達がいなかったから別に淋しくもなかったし、何ならクラスの席替えみたいなノリ位に思っていた。
しかし、今回は違った。生まれて初めて毎日のように顔を合わせて遊べる友達がやっと出来たからだ。そんな友達と離れるなんて考えられなかった。
後にも先にもそんな事言った事無かったんだけど、迷わず親にこう告げた。
「住んでる場所が変わるのはいいけど、学校は変わりたくない。
今の友達と離れたくない。」
親もまさかそんな返答が返って来るとは思わなかったのか驚いてたし、物件の都合で戸惑っていたけどどうにか学校は変わらない場所に引っ越し先を決めてくれた。
今思えばこの時、『学校を変えたくない』と言わなかったら今と全く違う人生を送っていただろう。
これだから人生はわからない。
コースケとは住む場所は離れてしまったけど、学校も部活も一緒だから変わらずに遊んだ。
しかし家を引っ越した事で、とある男が住む家と近所になり必然的に頻繁に遊ぶようになる。
その男の名前は残義。
後に『MZL-ATK(マゼラアタック)』とゆうバンドでギターを弾く男である。
そんなオレのちょっっとした話。続く。
写真はつい先日のオレとコースケ。ババ抜きでオレが負けてるところ(笑)
友達になって24年、未だにくだらない事で盛り上がれるかけがえのない友達である(笑)
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