今日は朝から不安定な空模様
ここ最近ずっとそうなんだけど
灰色の空に沈んでしまいそう
でも今日はちょっと違うんです
お隣の学童の皆さんが来てくれました
「芋パーティー」といって
子供たちと入居者の面々が一緒になって
焼き芋を食べます
弾けるような歓声が、鈍重な空を吹き飛ばすようです
だけどそれだけではありません
芋焼きの準備を皆でした後で
映画を観ました
ジブリの「コクリコ坂」です
画面全体に懐かしい風景が展開します
1960年前半でしょうか、この生活風景は
ミゼット、マツダのオート三輪、上を向いて歩こう、東京オリンピック・・・
この子たちに分かるでしょうか?
ちょっぴり貧しかったけれど、明るい希望に包まれた時代
少し心配です
でも皆じっと静かに見入っていました
あの頃の若者は元気よかったのかな
快濶な行動と自由な発言、そして討論
あの安保の余波かもしれませんね
画面からは、貧しいけれど
この国のとっても清楚な空気が漂っていて
久々に清々しい気持ちになりました
子供達にも若い二人のほのかな恋心が伝わったのでしょうか
映画の終了後もしばらくは静かでしたが
余韻の薄もやが立ち込める中で
子供たちの切り替わりも早かった
施設のスタッフに総出で挨拶をすると
ざわざわと靴を履き
弾ける会話に包まれながら児童館に戻って行きました
それからもしばらくの間
隣の児童館から元気な声が聞こえてきます
グレイな空の下で
今日は、ポッカリと
ここだけ、この時間にだけ明るい日差しが差し込んでいました