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【参加者受付中】ビジネスパーソンのためのセルフ・エンパワーメント【プログラム概要&理論】

2020-07-15 00:14:45 | SPトランプメソッド

1. エンパワーメントとは本来、社会学的な意味で用いられていた。

 

 

ビジネスの世界では権限移譲、働く人の自主性・自律的な行動を引き出す支援活動として展開されている。

エンパワーメントカウンセリング研究所では自らの

自主性・自律的な行動を引き出ことを「セルフ・エ

ンパワーメント」、そして部下やメンバーの自主

性・自律的な行動を引き出すことを「エンパワーメ

ント・コーチング」そしてチームメンバー全員のそ

れを引き出すことを「チーム・エンパワーメント」

と称している。

2.セルフ・エンパワーメント構造モデル

セルフ・エンパワーメントの根幹にあるのが主体性

である。(エンパワーメントカウンセリング研究所提唱モデル)□内はコロナ状況下の事例。

 

3.セルフ・エンパワーメント3つの力
1)ビジョン(意図)実現力を高める
2)対人関係(影響)力を高める    
3)心身の安定(健康)力を高める

             

 

4.スケジュール(ZOOM研修)
     随時開催

   午前 0900~1200
   午後 1330~1630

 

5.参加費
  18,000円(税別)
   SPトランプをお持ちの方は15,000円(税別)

  一般向けの2日間コースは30,000円(税別)で

  す。

6.内容
1)セルフ・エンパワーメントとは
  意欲と能力を引き出す

2)セルフ・エンパワーメントの根幹となる主体性
  主体性とは
  主体(自我)性の確立
  日本人の自我の特徴
   日本人の自我は脆弱!?
  主体(自我)の7つの働き

3)自己理解
  心の中のサブ・パーソナリティを理解する(以下SPとする)
  SP特性と行動特性を知る

 

4)セルフ・エンパワーメントの3つの力
 ①心身(健康)の安定力
  セルフ・エンパワーメントの土台が心身の健康

  と安定
  身体を壊しやすいSP特性
  心を壊しやすいSP特性 
  心身の安定を図る主体(自我)の働きを高める

 ②ビジョン(意図)実現力
  ビジョンは人生や仕事の目的である
   4つのビジョン
    どうありたいか(Being)、何になりたいか 

   (Becoming) 何をしたいか(Doing)、

   何を持ちたいか(Having)
         ビジョン(意図)を実現する主体的行動
   7つの主体的行動プロセス(PDC-A-PDC)
   自分のボトルネックを知る
   ボトルネックを強化、補完する主体(自我)

   の働きを高める
  
 ③対人(影響)関係力
  関係維持的な人間関係からアクティブな関係へ
  他者に影響を与える2つの要素
  1、 ポジションパワー 過剰使用はパワハラ
  2、 フォロワーパワー メンバーや他者から

              信頼を引き出す力
  メンバーや他者の個性に合わせた対応

5)まとめ

7、お問合せ、お申し込みは

   エンパワーメントカウンセリング研究所  

     ecl@yao-ec.co.jp

 

9.講座内容

主体性とは何か!?辞書によると次のように定義されている。

 

日本人は果たして主体的であるのか!?日本人の主体である自我について、二人の学者は次のように指摘している。一人は河合隼雄で日本人の自我は母性的である。母性には相手をはぐくみ育てる面と、相手を飲み込んでしまう面もある。この飲み込まれた親子関係で育ってきた人たちは自らの意志で選択することができず、大学の選択、就職の選択、配偶者の選択までが親に選択を依存している。

 そしてもう一人は南博である。彼は日本人の自我は「集団我」で「不確実感」であると指摘している。自分の決断や行動にOK感覚が持てない不確実感があり、たえず所属集団の親、先輩、上長や他の構成メンバー意向に合わせている。現在も若手の受講生の中には自らの自我をまさに「集団我」であり「不確実感」であると認める人がいる。

 研修の中でも次のようにSPマーク特性が出ている。

PSP(パーソナル サブ・パーソナリティ)の

40%がマークで、基本となる欲求は人から受容

されたい、仲間に入れてほしい所属求が強い傾向

にある。

 

 

コロナウイルス問題で歴史学者のハラリは国際社会はどのように変容するかについて、全体主義的監視社会VS市民のエンパワーメントと提言している。

 

 

またアフターコロナでテレワークが増え、仕事環境が変わることによって、日本人の個の確立、自己管理、しいていうなら主体性が育ついいチャンスだと指摘する日本の経営者もいる。

かって土居 健郎(1920年 - 2009年、日本の精神科医、精神分析家、東京大学名誉教授)は日本人の精神構造を「甘えの構造」と解き明かした。家族、友達、それぞれのコミュニティである共同体で生活していく分には問題はないし甘えの持つ重要な部分もある。また企業そのものが昭和の時代のように大家族であったときは問題はなかったが、今日のように国際社会のビジネス環境の中でそれぞれが主体的に仕事をしていく機能体では、それぞれの主体(個)の確立は大きな課題となっている。

 

SPTメソッド

たかがトランプ、されどトランプ!

この日本人の主体性について長年にわたり研究し研修やカウンセリング場面で実証してきたのがSP(サブ・パーソナリティ)トランプを活用したSPTメソッドである。現在では社会人だけでも30万人以上が活用している。中学校の授業でも数万人が受講している。

SPTメソッドとは自己理解、自己コントロール(マネジメント)といった場合、自己を理解、コントロールする主体的側面と理解されたりコントロールされる客体的側面がある。その主体、客体的の2つの側面からアプローチし主体(個)の確立を図るのがSPTメソッドである。

 

 

ウィリアムス ジェームス(アメリカを代表する哲学者・心理学者)は次のように提唱している。

1、「自己」の心理学的研究のJames(1892)は、全自己はいわば二重であって、半ば知者であり半ば被知者であり、半ば客体であり半ば主体であって、その中に識別できる2つの側面がある。この2側面を簡単に言い表すために一つを客我(me)、他を主我(I)と呼ぶことにする」と述べている。

自己の認識を意識する知者(主体)と意識される被治者(客体)との2つに区分。James の立場は、その後の自己研究の基本的な枠組みとなった。

2、主我と客我の2つは日常経験では密接に結びついている。主我と客我の関係は、互いに独立あるいは並立するものではない。互いに含む・含まれるという関係にある。自己の発達を主我と客我によって
分けて考察するのは、あくまで便宜的なものである。                                           
3、社会心理学研究等では、従来客我が研究の主な対象とされ自己という概念がそのまま客我を指して用いられることが多かった。

 「日本人らしさの発達心理学」高田利武 ナカニシヤ出版より引用
         

今日に至っても企業研修やカウンセリングで使用されている理論や人間モデルの大半が人間の客体からのアプローチのみに終わっている。

SPTメソッド

通常のチームにはチームリーダー(マネジャー)、チームマネジメント力、チームマネジメントの役割そしてメンバーが存在しチームが機能している。個人をミクロなチームとしてとらえたとき同様にそれぞれの機能がある。

1)チームリーダー(マネジャー)にあたるのが「セルフ」である。

セルフはチームメンバーであるそれぞれのSP(サブ・パーソナリティ)を俯瞰しメタ(高次)認知している意識の中心である。統合心理学を提唱しているイタリアのロベルト・アサジョーリは、この意識の中心のことを「セルフ」と称している。

2)チームのマネジメント力にあたるのが「意志(力)」である。

意志(力)は個々のSPを行動化したり非行動化(抑制)したりする力(精神的エネルギー)である。

例 思いやりのSPを相手に対する親切な行動に移す。

ガンバリ屋さんのSPを納期に間に合わすように最後の追い込みを図る

3)チームのマネジメントの役割にはチーム目標の達成、チームワーク、チームの問題解決などの役割があるように心の中のマネジメントの役割が自我の働きになる。自我の働きは自我心理学のべラックが提唱している12の働きからビジネスパーソンにとって特に重要なものを7つ選んだ。

1、現実検討する働き
自分の置かれた状況判断して、あるべき方向性を見つけていく機能。内面に生じていることと外界に存在していることの区別、主観と事実の区別、自己本位的な考え方(自分の認知傾向や思考の偏りであるバイアス)から距離がとれる。


2、思考(認知)過程と見通しを持った行動判断
記憶、選択的注意,集中の維持がある。概念は相手や状況に合った抽象、具体性があり、思考法は論理的、合理的である。合わせて衝動的判断ではなく見通しを持った行動判断ができる。


3、他者と適切な距離や柔軟な対応をする働き(ヒューマンスキル) 
他者を独立した存在として認め、他者との適切な距離や柔軟的な対応ができる。
 
4、周囲への能動的な働きかけと能力にあった有能

感を持っている。 

置かれた環境に受け身に従うだけでなく、能動的に周囲に働きかける主体性がある。(コンピタンス)また実際の能力にあった有能感を持っている。

5、欲動や感情・衝動を統制(コントロール)する働き 
欲動や感情、衝動の自覚とこれらへの対応、統制不足や統制過剰などではないこと。

6、心の安定を図る働き(防衛機能)  
内面を安定させるために、欲動と上位(超)自我の両方に調整的に働いて、内面を安定させ、葛藤的でなく、不安でない、落ち着いていられるように操作する機能をいう。不快感情(不安、恐怖、罪意識、うしろめたさ、恥、うらやましさ、後悔等)が意識上で強く感じないようにする働き。無意識に行われる場合が多い。
 

7、心を統合(整理)する働き

心の中の矛盾(サブ・パーソナリティ、価値観、感情、役割葛藤等)の統合

*これらの機能は相互に関連し重複している
*現実検討機能が一番重要で2番目が統合機能である
*上記以外にも自律性、刺激防壁、外界と自己についての現実感覚機能などがある
*自我が強いというのは、俗に我が強いというのとは別で、自我の各機能が対応を調整しつつ総合的に 自我機能をフルにうまく働かせることが出来る柔軟性のことを言う

 

 

研修受講生の若手~マネジャー(N=144)のデータをみると「現実検討」は強みと考えている人が29人いるのに対して弱みと考えている人が52人いた。(アンケート項目表を参照しながら)また「周囲への働きかけ」が強みと考えている人が7人に対して弱みと考えている人が56人いた。この2つの自我の働きがビジネスパーソンの課題と考えられる。

 

客体的側面、心の中のメンバーであるサブ・パーソナリティとSPに連鎖する欲求、感情、自動思考について理解します。

1.サブ・パーソナリティとは

私たちは、きまじめ、いい子、完全主義、怠け者といった、さまざまな人格的な部分を持っています。抑圧して気づくこともない部分もあれば、大きくなりすぎて自分そのもののように思い込んでいる部分もあります。私たちの人格や性格(パーソナリティ)を形成するさまざまな部分をサブ・パーソナリティといいます。その存在に気づき、存在の意味を理解し受け入れていくことで、自己理解を深めることができます。また、さまざまなサブ・パーソナリティに支配されることなく、セルフとしてより望ましい方向へ導くことも可能です。

2)欲求には身体的・生理的欲求と心理的欲求があります。

3)欲求が満たされると「快」の感情が起こります。また妨げられたり脅かされると「不快」な感情が起こります。

4)そして「快」の感情が起こるとポジティブな自動思考が起こり、「不快」の感情が起こるとネガティブな自動思考が起こります。逆に自我の働きで現実検討を行うことによって思考が変われば感情も変化します。

5)信念や価値はセルフ・エンパワーメントモデルの指針のベースとなるもので、自我の働きに対して超自我的な働きとしてセルフがSPを選択するときにmust ,must notと縛りをかけてきます。

 


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