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54歳 主婦。いつまでも"若くいたい"美魔女を目指し奮闘中!

完璧な女

2012年11月30日 | 日記

"カバママ"の店を辞めた後
おしぼり配送のN本さんの紹介で勤め出したのが
喫茶〇〇だった。

ここのママは、前の"カバママ"とは真逆の人!

キレイ好き、いつもみなりはキチンとしていて
料理はもちろん、多趣味で器用、働き者で、経営手腕もあるという
まさにスーパーレディだった。

小柄で色白のママは
1980年代初めの頃の、赤の日産シルビアで颯爽とお店に現れる!

昼間はこの喫茶店で仕事をして
夜は別の場所でスナックを一人でやっていた。
なので、昼間の喫茶店は3時ごろになると
スナックの用意があるからと
私ともう一人の女の子に任せて帰って行った。

ちなみに、この喫茶店は朝8時から夕方5時で閉めてた。
夜になると人通りが途絶えてしまう場所やったため。

スナックの閉店後、少し離れた自宅に一旦帰り
少し仮眠してから
朝早く家族のご飯も作り
夕食の下ごしらえもして

お昼前にはこの喫茶店へとやってくるという生活を
疲れた顔もせずシレ~ッとこなせる人だった。

ちなみにママの自宅からこの喫茶店は車で15分くらい。
スナックは10分ほどだった。

ここのママにはいろんなことを教わった。

まず、トイレ。
汚い所が一番キレイやないとダメだと
トイレ掃除を素手でさせられた。
当時、私はまだ20そこそこで
男子トイレも素手でっていうのは正直きつかった。

それでもママの
「トイレがキレイやったら自分も、産まれてくる子もキレイになれるんやでぇ。」
という言葉が魔法のように聞こえ
同僚だった女の子と一生懸命に磨いたものだ。


このママは
喫茶店の掃除は私たちに任せていたけど
スナックは閉店した後
毎日、一人で店内をすべて掃除して帰ってた。

スナックで出す料理も手作りで
いつそんな時間があるんだろうと感心しつつ見てた。

定食に出すキャベツの千切りが
スライサーを使ってもあんなに細く切れんやろと言うくらい細く
お皿に盛った時
フワ~っとこんもり盛れるママのキャベツの千切りが懐かしい。
コツを聞くと
キャベツを切る時、腕の力を抜いて
繊維を壊さないようにして切るのだと。

やってみたけどママのようにはならなかった。


ゴミ袋を取り出しやすいように一枚ずつ細く丸め
入れ物に立てて収納しておく方法は
30年経った今でも我が家で実践している。

このお店には2、3年お世話になったと思う。

誕生日に高級な服飾店で
オートクチュールの服をプレゼントしてくれた。
深い赤で
ちょっとチャイナ風のスタンドカラーの丈が長いトップスにパンツだった。



仕事というより
今思えばちょっとした花嫁修業もさせてくれていたのかもしれない。
厳しかったけどすごくいい経験をさせてくれたママだった。

もう今では
その喫茶店もスナックも存在してない。

女優の日色ともゑさんに似てたあのママはどうしているだろう?

この店を辞めた後
結局、最初に勤めていたお店に戻ることになった。

戻るきっかけをくれたのは
ちょっといろいろあった
最初のお店のY村クンとの再会で・・・。










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