いわゆる燃えるゴミの貯蔵ピット。約1週間分は貯めることができるそうだ。乾燥させたり固着を防ぐため巨大なシャベルで絶えずほぐしたり移動したりの作業をする。全てコントロールセンタにて操作。業務は全て市より民間に委託されこの工場には市の職員はいない。
燃えるゴミでもとんでもない形で持ち込まれ粉砕機を故障させることがある。
粉砕機を通過し巨大な熱分解ドラムに入れられ蒸し焼き(450度、1時間)にされる。 空気を遮断するため燃焼はせず、ガスとカーボンに熱分解される。このドラムが数基並ぶ。金属は解けずここで回収が可能になる。
この熱分解ガスと熱分解カーボンを今度は1300度で燃焼溶融させ高品質のスラグを生成する。ここで発生する熱は先ほどの蒸し焼きの熱源にも利用される。このスラグは代表的には道路やコンクリートの材料に利用される。
処理の中で必ず塩が発生する。この塩は道路の凍結防止剤などに利用されるが、この塩分で海水を作り、先ほどのスラグを敷き詰め、その中で海魚が元気に生息、つまり全く無害であることを展示している。
排熱ガスは蒸気としてこの工場の発電機を回しすべての電源を賄った上、さらに電力会社に売電までしている。この近くに50mプールを有する立派な水泳場にも蒸気が送り込まれ、温水プールや、お風呂に使用されている。私もこの恩恵を受け毎週水泳や温泉もどきの浴場を利用させていただいている一人である。
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