晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

帆場岳に咲くオミナエシ(女郎花)とオトコエシ(男郎花)などなど

2021年08月30日 | 

秋の七草であるオミナエシはポピュラーな花だが、オトコエシ(男郎草)の名前は山に登るようになって初めて知り、教えてもらった時は冗談だろうと笑った。見かけからくる説が一般的だが男尊女卑的な面もあるらしい。昔、白い飯=米を食べていたのは男性だけ。女性は黄色い飯=粟(あわ)を食べていた。白い花は米で、黄色い花は粟に見立てて名付けられたという。「エシ」は「飯(めし)」が変化した言葉で、男飯が「オトコエシ(男郎花)」、女飯が「オミナエシ(女郎花)」になったと言われているそう。 この説からの命名だったのなら噴飯ものだ。

 

ガンクビソウ(雁首草)は花の姿と茎が折れ曲がっている様子が、キセルの頭の雁首に似ていることからきた名前。煙管でタバコをふかしていた母方の祖父の姿が浮かんだ。険しい顔で囲炉裏に陣取っていた祖父ちゃんが懐かしい。どこか私や息子たちに受け継がれているのだろうか。

ヘ○○カズラと呼ばれることが多いけれど、私は敢えてサオトメバナと呼んであげたい!

いやぁ、これまた容赦ないネーミングですが、ワルナスビ (悪茄子) は本当に悪ですので注意! ワルナスビは要注意外来生物(外来生物法)と指定されていて、明治時代)に牧草に混じって入って来た。道端で見かけ、熟すと黄色のミニトマトにそっくりでおいしそうだけど、決して可愛いからとちぎって食べてはいけません。実を食べるのは危険、ソラニンという毒素が全草に含まれています。

今年は爆発的に咲いているナンバンキセルが目に付きます。ナンバンギセルの別名は思草(オモイグサ)。万葉集に「思ひ草」として登場する植物がナンバンギセルだとされているとか。

道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ 

尾花とはススキの事で、この花もススキの群生に紛れていました。

 

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