71.生活にリズムを作る(16) ゆっくりお風呂その3
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
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おはようございます。
入浴に関しての相談。
・衣服の着脱は自分でできるのに、やってもらいたがる。
・自分が入り終えると、お湯を抜いてしまう。
・何でも「やだやだ」と言って、お風呂にも入りたがらない。
お風呂にも入りたがらない:
お風呂だけでなく、何でも「やだやだ」といって拒否が多い場合は、生活全般を見直してみる必要があります。家庭での生活、幼稚園や学校での生活。また、反抗期と言われる成長のプロセスでの転換期における、周囲のかかわり方。どこかでプレッシャーがかかり、生活の流れを阻んでいることがあります。
「何でも」と言っても、その「何でも」が具体的には何であるかを把握することにより、問題が見えてくることもあります。また、ひとつでもふたつでも拒否しないものがあれば、そこにはお子さんの実態を知る大きなヒントがあることもあります。
1~2週間ようすを見て状況が変わらないようでしたら、信頼できるところに相談なさってみることをお勧めします。日々の生活を具体的にお話されることによって、専門家ならばどこに問題がありそうかの見当をつけることができるでしょう。そして、その対処を早めに考えていくべきです。
お風呂だけがいやな場合。お風呂に入るという行動をその前後も含め、いくつかの行為に分けて分析してみましょう。
・お風呂に入るまでは、何をしているのか?
それまで行っていた遊びやゲームやテレビからの切り替えがうまくいかないために、嫌がることもあります。お風呂に入る時刻を予め決め、その上で予告もしましょう。「○時になったら、お風呂よね」と。
・食事時間との関連
食後すぐは、誰でも動きにくいものです。食休みを取れるように生活リズムを設定しましょう。
・入浴へと、どのようなことばがけで促しているか。
「早く!お風呂でしょ!」「いつまでテレビ見てるの?」などと、威圧的にならないようにしましょう。
・衣服の着脱の技術
まだ、衣服の着脱が充分でない場合は、適度に手伝ってあげましょう。
・閉空間への恐怖
少し、扉を開けておきましょう。換気扇をつけて、お風呂場の熱気を緩和しましょう。
・ひとりであることの不安
一緒に入りましょう。または、近くで洗濯などの仕事をするなど、声をかけられるところにいてあげましょう。
・お湯の温度
一度熱くていやな思いをすると、敬遠しがちになります。水でうめるところを見せてあげましょう。手を入れて、温度を確認することを教えてあげましょう。
・水への恐怖心
少ないお湯の量から慣れさせていきましょう。
・体を洗う、顔を洗う、髪を洗う
できないところは手伝ってあげましょう。「ちゃんと洗えてないじゃない」的な発言は避けましょう。
・のぼせやすいか否か
少な目のお湯、ぬるめのお湯、換気、短時間で、など調節してみましょう。
・体調、眠気
手早く、さっと。いつも眠くなるようでしたら、入浴時間を変えましょう。
せっかくのお風呂、衣服の着脱や洗髪などの学習の場となり過ぎないように、ストレスためずに心も体も休めましょう。
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