発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

3380.~課題を達成~

3380.~課題を達成~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「先生は休んでいていいよ」(2月7日)

おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。

Kくんとの国語の学習。この1年間、見直しをすること・記述問題への苦手意識を減らすこと、

この2つを大きな課題として取り組んできました。

【見直しをすること】

授業のはじめに漢字の小テストをします。

1年前のKくんは、書けないこと・間違えること、また、それらを指摘されることに抵抗があるようでした。

ある日、いつものように講師が声かけをすると、Kくんはしぶしぶといった様子で見直しをはじめました。

ふとKくんがプリントに顔を近づけました。

そしてすばやく空欄を埋めると、「思い出した。書けた」と早口で言いました。

現在Kくんは、「見直しをしたけどわからなかった」と言って小テストを講師に渡します。

そこにあるのは見直し前とおなじ空欄ですが、1年前とおなじ空欄ではありません。

 

【記述問題への取り組み】

「嫌だ。疲れた。こんなに書けない。できない」、記述問題のたびにKくんから聞いた言葉です。

設問をいくつか切り取ったり・とばしたり、本文に線を引くことや口頭確認で解答をすませたりしながら、1年をかけて徐々に「書くこと」を増やしていきました。

Kくんは音読をし、選択問題の解答理由を説明しながらプリントを進めます。

最後に一問、記述問題のおおきな空欄が残りました。

Kくんがちらと時計を見ました。ふだんKくんが、学校の話などをして休憩をとる時間でした。

「ここまでにして、あとは休憩後にしようか」、「大丈夫。やってみる」。

講師は少しだけ、Kくんの気持ちをゆさぶります。

「無理しなくていいよ。いっしょに休もうよ」、「先生は休んでいていいよ。僕は休憩なしでいいよ」。

Kくんの鉛筆がおおきな空欄を埋めていきます。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

Kくん、すばらしい成長ですね。すばらしいケースに出会う度に、「3つのあい」が心によみがえってきます。 “しぶしぶといった様子で”“嫌だ。疲れた。こんなに書けない。できない”、こんな状態の時にも講師は「あせらない」、しかし「あきらめない」で見直しを促し、記述問題も工夫して課題を与え続け、そして「あまやかさない」でそれらを必ず実行させる。Kくんも講師も頑張りました、そして親御さまもがんばって成果を待ち続けてくださいました。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

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