発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

142.新年度に向けて(4)

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

142.新年度に向けて(4)

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 新年度に向けて療育の方針を立てています。今日も午前中は、3つの支部が集まってそのための会議でした。療育の方針は、生徒さんそれぞれに対して立てられますが、大きくは3つのタイプを考えることができます。
 
・学校での学習の進度に従って学習を行っている生徒さん。
・学校の進度とは関係なく、自己の興味・関心によって学習している生徒さん。
・生活の中での文字や数その他の知識を習得していく生徒さん。

 きょうは、「学校での学習の進度に従って学習を行っている生徒さん」の場合:
 その目的は、直接的には宿題であったり、テストであったり、定期考査であったり、進学のための受験であったりします。

 まず、学校での学習にどの程度対応していくかを検討します。80~100%近く付いていく、7割方、半分くらい、できるところを抽出して、といった具合に大体の目標を定めます。最初はその目標に向かって努力し、到達したらもう少し目標を高めていきます。はじめから難しい目標を設定してしまうと、成果が表れにくく、お子さんのやる気や自信を損ないます。自信を持たせ、ストレスを抱えないように配慮することが大切です。

 目標の割合はどのくらいであっても、生徒さんに必要な努力の度合いや量は変わりません。時間に換算してある程度の時間数が必要ですから、その時間を無理なく確保するための生活リズムの見直しをします。

 去年の今頃にも同じようなことをしましたが、再度、生活リズムの立て直しをして、学習のしやすい環境づくりをします。1日の生活の中のどこで、どれくらいの時間家庭学習を行うか。これは、学習のための時間の確保です。

 もうひとつ、学習のための場所の確保もします。勉強部屋、机の上、本棚。学習がしやすいように整頓しておく必要があります。「さあ、勉強!」というときに、さっと学習が始められるようにいつも学習の場を整えておくことは大切です。

 4月からの、また新しい気持ちでの学習に備えましょう。まず親御さんがこの2月のうちにそのような意識を持たれ、3月に実行できるといいですね。そして、3月の末までには学習体制を整え終わるようにされれば、4月からのスタートを迎えやすいでしょう。

 このようなことをご家庭にもお伝えできるように、教室では療育の方針を一人ひとりのお子さんに生かされる形で、今、検討しているところです。



造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

なかのひと
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「「楽しい」からの出発」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事