発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

265.「勉強しなさい!」

265.「勉強しなさい!」
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「”勉強しなさい!”って、言わないで!」多くのお子さんがそう思っているでしょう。

 自分から勉強する子、促されたら素直に勉強する子は、こんなことを言われずに
生活できます。しかし、勉強嫌いになってしまっている子、机に向かうことよりも体を動かすことの方が好きな子は、耳にタコのできるほこの言葉を聞かされていることでしょう。

 私もどちらかと言えば、「勉強しなさい!」と言われずに育ってきた方です。”勉強しない子”や”夏休みに宿題をためちゃう子”は、サザエさんのカツオ君やドラえもんののびたくんくらいに思っていました。

 ところが勉強ではありませんが、「もっと運動しなくちゃ!」「運動が足りない!」と今になって四六時中言われています。「勉強しなさい!」と耳にタコの子の気持ちが、実感としてとてもよくわかります。

 「何歳になっても、筋肉は発達するんだ!」「筋力は、万病の予防なんだ!」・・・。ときおり長距離の散歩を楽しんでいますが、それは脚力を鍛えるためではありません。季節や自然を味わい、はじめてのものに出合ったり、体験したりするための楽しみなのです。「筋肉のため・・・」「体のため・・・」と傍で言われると、引き返したくなりますよね。

 ほめ言葉が「魔法の言葉」であるのなら、「勉強しなさい!」「運動しなさい!」は、その反対です。

 さあ、夏休みの宿題をためないために、また夏休みが学習にとっても有効な時間となるように、「勉強しなさい!」とお子さんに言うのを今日から控えましょう。

 「勉強しなさい!」という言葉は、机に向かおうとしているお子さんを机から遠ざけてしまいます。「勉強しなくちゃ・・」ということは、お子さんも重々承知しているのです。しかし、ちょっと腰が重いのです。きっかけがつかめないのです。

・いい気分のときを見計らって、「これ、やっちゃおうか」ときっかけを作るように学習へと促してあげましょう。
・短時間で、気持ちよく仕上げられるように、サポートしましょう。
・「できた」「かんたんだ」「ちゃんとやって気持ちよかった」という小さな経験を積んでいけば、生活表に従って学習することも可能になってくるでしょう。

 勉強させたかったら、「勉強しなさい!」と言わないことですね。



造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

なかのひと
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