「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
今年3月、東北大に「てんかん科」が新設されたそうです(2010年8月11日 読売新聞)
。病名を表立てて科の名称にするのは異例のことで、「てんかん科」というのは全国初のことだそうです。民間病院から抜擢されてその教授の職に就かれた医師、中里信和氏は
「適切な治療さえ受ければ、大部分の発作は止り、普通に日常生活を送れる。・・・このことを多くの人に伝えたい」とおっしゃっています。力強いメッセージに、希望が持てますね。
さらに私が感銘したのは、優れた研究を積み重ねてこられた中里医師が、その上で
「いくら難しい勉強をしても患者さんのためにならなかった、・・・患者の話にじっくり耳を傾ける『1時間外来』を始めた」、というところです。
私達の療育の世界でも、
「発達障害は・・・」「自閉症は・・・」「ダウン症は・・・」、という紋切り型の捉え方や対処の仕方では、一人一人のお子さんを適切に指導することは難しいのです。指導の効果を上げるどころか、かえって型にはめ込んで状況を悪化させてしまうことさえあります。
教室では、生徒さんが学習に楽しく取り組めているときは、療育プログラムと後のステップへの方針の検討を行いながら療育を進めていきますが、学習が停滞したり、学習態勢が取りにくかったり、ご家庭や学校で問題が生じていたり、その兆候が感じられる場合は、それらに加えて、親御さんとの面談も行っています。
お子さんの状況、行動や発言、生活リズム、学習状況、人間関係、環境などをかなり具体的に伺いながら、問題の原因を考えていきます。そして、何がいけなかったというより、どうすれば良くなるかということを親御さんと話し合いながら明確化していきます。
お子さんの状況は、親御さんが一番よく把握されています。ですから、まず親御さんのお話をじっくり伺います。その上で、これからの対応の方法を定めていきます。親御さんと「話し合いながら」というのは、どんなに良い方法であってもそれぞれのご家庭で可能なものでなければ、それは良い方法とは言えないからです。
無理な方法を親御さんに提案すれば、こんどは親御さんを追い込み、苦しめてしまいます。それがめぐり巡って、お子さんにもマイナスの影響を与えてしまいます。親御さんが楽に、少し意識を変えることによってお子さんにプラスの変化が表れるような方法が最良です。
中里医師の『「じっくり耳を傾ける」1時間外来』、てんかんの最先端治療にあたっておられる有能な医師のその実践は本当にすばらしいものだと感銘します。全国の100万人のてんかんの患者さん方、またその中にある身近な患者さん方、お一人お一人に具体的に効果がもたらされることを心より願っています。
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造形リトミック研究所
>>発達障害 知的障害 Elephas/エレファース
公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/
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