「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
力を抜いて、ゆったりと生活するために生活表を作りましょう。えっ、と思われるかもしれません。生活表があると生活が窮屈になりそうだと思われる方が多いからです。しかし、実はその逆です。生活表があることによって、かえって生活にゆとりが出てくるのです。
今はまだ学校が休みではないので、学校がある形で生活表を作りましょう。教室では、曜日ごとの生活表を作るようにしています。曜日によって、生活の時間帯が異なるからです。できたら、冬休みは冬休みでまた作ることにして、18日から24日(ちょうど1週間です)までの毎日の生活表を作ってみましょう。
生活表は、ゆったりと大まかに作りましょう。
起きる時刻、家を出る時刻、学校から帰る時刻、おやつ、おけいこ事、勉強、夕食、お風呂、自由、寝る時刻ほか、くらいの項目を少なくとも30分以上の刻みで書き込みましょう。それ以上、細かくならないように。
起きてから家を出るまでの時間帯には、洗面、歯磨き、朝食、着替え、トイレなど、行うべき行動を時刻を書かずに箇条書きにしておくと良いでしょう。大まかにとらえるためです。
自由時間は何回とっても良いものです。テレビやゲームの時間は自由時間の中に書き込んでおきましょう。たとえば、「自由(テレビ)」のように。
なるべく生活表どおりに行動できるように、15分前には、次の行動の予告をしてあげましょう。突然言うと、行動を切り替えることが難しい場合があるからです。
ゆったりと生活するためのせっかくの生活表ですから、行動の切りかえのために小言を言ったり、叱ることは控えましょう。促しても時刻を守れなかったら、そっと見守りましょう。そして、夜寝る前に、「明日は、○○の時刻が守れるようにしようね」と生活表を指し示しながら、励ましましょう。
叱ったら、生活表は台無しです。お子さんにとって、生活を拘束するイヤなものとなってしまいます。
勉強の時間は、とくに追われる宿題や課題がなかったら、親子でゆったりと過ごす時間として生かしましょう。先日お話したように、お子さんのお話を聞いてあげたり、お子さんの興味のあることを話したり、本や雑誌を読んだり・・・。
自由時間は、お子さんが話しかけてこない限り、本当に自由に干渉せずにいてあげましょう。お子さんは、学校の授業や先生や友だちとの関係などで、緊張し疲れていることもあります。自由時間は、その疲労を癒す時間です。自由にしてあげることによってお子さんは自分で気持ちや体を調整し、回復することが出来るのです。年齢の低いうち(小学校中学年から高学年)から、その調整機能を養っておくことは、将来的にも有用です。
生活表で、ゆったりと力を抜いて。これからの1週間、どうぞこんな生活を楽しみながら試みてください。
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