2961.～数字の効用～
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす！」： 造形リトミック・発達支援教室 Elephas（エレファース）
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
～今日のＥlephasブログ：「数字を順に追いながら」（10月９日）～
おはようございます。武蔵境教室の塩谷です。
6月に入会された、ある1年生の生徒さん。初めての授業の日は落ち着かない様子で、パソコンのタッチパネルに触ったり、席を離れたりしました。慣れない場所でとても不安だったのだと思います。
授業を進めていくうちに、生徒さんは数字を追うのがとても得意で大好きだとわかりました。点つなぎには夢中になり、１から２０、１から３０、１から５０とあっという間に数えながらつなげることができました。そして今では、多少手助けをすれば１から１００までを数えて絵を完成させています。
また、漢字の筆順も「１・２・３…」と声をかけながら書くと、少しずつですが改善されてきています。今ではほぼ席を立つこともなく授業態勢が整ってきました。
生徒さんにはとても集中力があります。数字を追いながら進めることにより、知識の定着ができているようです。地道なことを授業で毎回繰り返すことによって前進しています。今後は算数では足し算、国語では文章に触れて語彙を増やしていく予定です。生徒さんの成長がとても楽しみです。
◇ワンポイント・メッセージ◇
いつも同じリズムで、同じ順番で、規則性をもって続いていく数字はとても魅力的です。
その魅力に安心感を持つ生徒さんも多くいらっしゃいます。さらに、リズミカルで規則的な数字を追うことによって、生徒さんは心理的な安定を得ることもできます。
数字の効用を学習にうまく利用した授業ケースですね。
