「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所 玉野摩知佳
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
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(つづき)
父が創作した造形リトミックの「歌唱造形」は、無限に変化する絵描き歌です。従来の絵かき歌の逆を行くアプローチです。はじめはだれが描いても同じ形態のものが出来上がる基礎描画からスタートしても、そこから一人ひとりが好きな形態や様式で描けるようにしたいという願いが込められています。
またそれまでの絵かき歌はリズムにのって描いていったり、俳句や短歌のような語調に合わせて描いていくものが多かったようですが、「歌唱造形」ではいわゆる「歌」を、しかも世界の旋律を「歌」にしています。
父は敗戦で、満州から両親と三人で引き揚げてきました。16歳のときでした。
祖父が築いた財産、土地、家、その他の資産のすべてを失い、空襲で焼け野原となった東京に渡ってきました。そんな父の願いは世界平和でしたので、世界の音楽を
取り入れたのです。一つ一つの曲は魂と祈りの込められたメッセージです。
またさらに父の息子として感心するところは、作詞作曲には著作権がありますが、一般的な絵には権利がなかったので、絵を描かれた方に作詞の権利を差し上げる形をとっていたことです。多くの絵描きの方が関わっていましたが、厳しい世界ですので名前は存じ上げていない方がほとんどでした。
さて私たちは、その後を引き継ぎ、
・知的なハンディキャップを持つ方
・発達にハンディキャップを持つ方
・さまざまな病気で運動や記憶などにハンディキャップを持つかた
・不器用だったり緊張が高かったりして、失敗経験が多く苦手意識のある方
・・・このような方たちの教育や、脳の活性化や機能訓練として役立てるように改良を加えてきています。ある意味遊びから療育法へと、総合的で、楽しく、簡単で、誰にでもすぐできる内容を目指しています。
また、その時その時のトレンドや発見なども考慮して新しいテーマをどんどん増やしています。ご期待下さい。ないものは作りますので、リクエストください。
「メソード」として一番大切なことは、その担い手が自らそのメソードを体験し、本当に社会に役立つものだと確信してほれ込んで打ち込むことです。気の進まない「メソード」をやってみても効果は半減です。
造形リトミック研究所では、日本の「伝統絵かき歌」の先輩方から学び、父の「歌唱造形」の新しい理論を引き継ぎ、「メソード」をさらに磨いている最中です。生徒さん方からのリクエストや「楽しい!」「○○だ、うれしい!」といった声が、この営みにいっそう拍車をかけ充実させてくれます。
*写真は、神奈川県南足柄市大雄町にある、曹洞宗 大雄山最乗寺の350段を超え る階段です。人里はなれた山中にあります。広大な修行の場で静寂な空間です。
約600年前に最上段が完成しました。この景観です!!
*伊豆箱根鉄道大雄山線は、ローカル線で無人駅が多い線です。すいています。
のびのび周りをあまり気にしないで乗れます。お勧めです!
info@zoukei-rythmique.jp 造形リトミック教育研究所