4812.~彩色~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「ぬれぬれ いろぬれ」(9月16日)
おはようございます。Elephas 越谷教室の田中です。
Tくんは歌唱造形で彩色するときはいつも、自分の好きな色一色で全体を塗りつぶしていました。
初めの頃は、下描きの線を気にせず単にベタベタと、でした。
それが段々と、塗りつぶしの際に筆の穂先の動きを注視するようになり、
筆の動かし方に強弱や長短をつけて楽しみながら、塗り方にバリエーションが生まれてきました。
全体を一色で塗ることは続きましたが、
彼の頭の中では作品が一番好きな色で生き生きと描かれているのだろうなといつも思えていました。
最近では、下描きの線を意識して、はみ出ないように彩色する時や、
信号機は〇の部分だけ塗る等全体彩色をしない時も少しずつ増えてきています。
今後どのような作品を描いていくのか、楽しみです。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Tくん、彩色体験を繰り返しながら、絵筆の使い方や、色の選び方、塗り方を自分で試み、獲得していっているようですね。楽しんでいる様子が、何よりです。彩色に関しては、次のような質問がよく出されます、「バナナを黄色ではなく、ちがう色で塗るんですが、どうしたらイイですか?」。そのような時には、「まず、絵を描いたり、彩色したりすることを楽しんでいる様子を見守り、肯定してあげましょう、その上で、”お母さんは、黄色で塗ってみるね。さっき食べたバナナ、こんな色だったね。黄色だったね”と、実物に近い色で塗ることをモデリングで示してあげましょう」と答えます。対話とモデリングを通して、子どもは少しずつ“彩色”を獲得していきます。