4279.~励ます、静かに穏やかに~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「大丈夫。わかってたんだね」(1月3日)
新年おめでとうございます。西国分寺教室の高須です。
小2のKさんは、九九を勉強中です。
Kさんはいつも明るく積極的に授業に取り組んでいます。
5の段までは、あっという間に覚え、6の段からペースダウンしたものの、気落ちすることなく学習し、6の段も無事クリア。
現在、7、8、9の段を覚えるために奮闘中です。
毎回、『歌唱数量法』で口ずさんだり、プリント教材をこなしたりしているうちに、徐々に躓く箇所も限られてきて、
あと一歩というところまできました。
あと一歩というのが、こんな感じです。
「7×6=42・・・?」、一瞬、戸惑ったり、戸惑うことで答えられなくなったりするのです。
講師が、
「正解!合っているよ」と返すと、ほっとしたように、
「あってた~」とつぶやいて、次に進みます。
また、空欄になった箇所の答えを講師が告げると、
「やっぱりそうかぁ」とつぶやきます。
その都度、
「大丈夫。わかってたんだね」と励まします。
ゴールはすぐそこです。
◇ワンポイント・メッセージ
生徒さんは、分からないことや間違えることをとても恐れたり、嫌うことがあります。「まちがえることは、許せない」「絶対にまちがえたくない」「ちがう、といわれたくない」・・・、という自分自身のともすれば規範的にすらなっている強い思いであることもあれば、間違えを強く指摘されたり、叱られたりする経験から、そうなることもあります。また、このKさんがそうなのだと思われますが、穏やかではあるけれど「まちがえたら、こまる・・・」という、不安のやや強いケースもあります。ですから、生徒さんが分からなかったり間違えたりした時の講師の対応の仕方は、とても重要です。“こう対応すれば良い”という紋切り型では、対応しきれません。生徒さんの特徴を知り、心を感じながら対応することです。Kさんへの対応は、とても良かったですね、だから、Kさんは、ほっとしたり、安心してつぶやいたりできるのです。Kさんには、励ますときも、静かに、穏やかに。