2907.~気持ちに乗って~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「好きなものから」(8月7日)~
おはようございます。所沢教室の増原です。
年中さんのJくん。入会当初のお気に入りは 『天気の歌』でした。歌いながら着席し、動画が始まるのを心待ちにしていました。今は、とにかく数の学習が楽しいようです。スタンバイ曲は『数の歌』に変わり、自分から壁の時計やカレンダーを読んでいます。
全てが「なにぬねの」になっていた『あいうえおの歌』も、今ではしっかりと覚え、1行ずつカードも並べられるようになりました。
順番にこだわらず、好きなものからどんどん学んでいくことが、Jくんには合っているように思われます。
子どもらしく伸びやかで元気一杯なJくんの良さを大切にしながら、一緒に楽しんでいきたいと思います
◇ワンポイント・メッセージ◇
Jくん、とっても楽しそうですね。
「好きなものからどんどん・・・」、これは一見Jくんの気持ちの流れに講師が迎合しているように感じられるかもしれません。が、実は講師が上手にリードして学習プログラムを進めているのです。ですから、Jくんは飽きることなく、次へ次へと興味を広げ、成果を得ることができているのです。
プログラムをしっかりと立てながらも、子どもの興味にそれを自然に順応させていく。理想的です。
講師が自身のプログラムを計画通りに行うことに終始してしまうと、「それは、後でね」「今はこっち」と子どもの気持ちを疎んじてしまう過ちに陥ってしまいます。
子どもの気持ちの動きにうまく乗ってあげながら、行うべきことは行う。そうすれば、子どもは無理なく興味を広げ、学んでいくことができるのです。