発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

146.春から新入学の生徒さんへ(2)

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

146.春から新入学の生徒さんへ(2)

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

今日は「卒業式の練習」について:その2

幼稚園・保育園、学校での卒業式の練習で、上手にできたことはご家庭でも褒め、うまくできないことがあったらご家庭でも練習し励ましてあげましょう、ときのうお話ししました。

特に、この春卒園して小学校に入学されるお子さんにとっては、この卒業式に備えてのお家での練習がこれからの家庭学習の良い導入となります。

お返事の仕方、言葉の言い方、証書の受け取り方など、帰宅して一息ついたときに、短い時間練習しましょう。「おやつ食べたら、練習ね!」とやさしく予告しておきましょう。

「今から、3回練習しまーす!」
「○○ ○○くん」「はい!」
 お返事が返ってこなかったら、お子さんの側に立っていっしょに言ってあげましょう。
「はい!」と言いにくかったら、手をあげさせてあげてもいいでしょう。何か、反応を示せるように工夫してあげましょう。
「よくできたね、もういっかい練習しまーす!」・・・というように、楽しく褒めながら行います。

3回練習するということが理解しやすいように、大き目のブロックかおはじきのようなチップを目の前に3こ用意しておいて、1回できたらチップを1こお皿に入れたり移動して、あと2回、あと1回ということが視覚的に分かるようにしてあげましょう。あと何回がんばれば良いのかわかると、お子さんとしても集中して取り組めます。

5分から10分くらいの練習で、終わったらカレンダーにシールを貼ったり、花丸をつけたりして成果を明確にしてあげましょう。カレンダーでのチェックは、家族にも見てもらうことができて効果的です。みんなで、褒めてあげましょう。

この家庭練習が春からの、楽しい家庭学習へとつながるように、楽しみながら行いましょう。お子さんの状況で今は難しかったり、「卒業式の練習」と聞いただけで拒否反応があるようでしたら、控えておきましょう。無理やり行わないことが、一番です。

またこれは、これから家庭で学習を指導する親御さんにとっての練習でもあります。決して叱らないで練習・学習させるための「ワザ」を修得していく第一歩です。そのおつもりで、ご自身を客観的に見つめながら行ってみてください。

親御さんとしても、疲れているとき、忙しいときは練習を控えて全く構いません。そんなときは、幼稚園や保育園、学校でのお話をいっしょに寛ぎながら聞いてあげるだけでいいのです。


造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

なかのひと
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