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発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

21.指導のポイント(4)

 21.指導のポイント(4)「集団指導、個別指導どっち?」

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」

おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。

*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー  


 集団指導と個別指導、これはどちらもとても大切です。それぞれに意味と目的があります。ここでは、個別指導について考えてみたいと思います。

 個体における認知能力・基礎学習能力を育てる学習においては、個別指導が欠かせません。また、既に苦手意識を持っていたり、自信をなくしていたり、躓いてしまっている場合はいっそう個別のケアが求められます。

 これらの場合、集団教育ではメリットよりもデメリットが出てくる場合が多いからです。

・解らないのに置いていかれてしまった
・自分はやっぱりできないのではないか?
・常に他人と比較して、あぁ劣等感・・・
・将来に対して不安、自分はだめな人間ではないか?
・勉強ってやっぱりつまらない
・いじめられているのではないか?

・・・などマイナスの充電の要素が限りなく出てきます。

 人間は一人一人違います。たとえばネットでブログやオークションなどをちょっと覗くだけでも、これほど多種多様な趣味や嗜好があるのかと驚くばかりです。いろいろな世界のあることがわかります。日本人は世界でも屈指の個性派ではないでしょうか。

 「一人一人を伸ばす」ということ、そこに本気で取り組むには、やはり個別指導(最も非効率的ではありますが)が不可欠です。ここ数年、公教育でも「特別支援」つまり「特別な支援をすること」の必要性が強調されています。

 基本的なモデルは、医療での治療に近いとみてよいと思います。診察、診断、投薬、手術、治療計画や再発予防計画など、どれもすべてが個別です。

 学習においても、学習状況の分析、把握、指導計画、学習を支える生活リズムや心理的状態へのケア・・・ひとりひとりを対象として丁寧に教育を施す必要があります。しかもここで特に重要なことは、ひとりひとりの得意なところ、出来るところ、興味のあるところ、好きなところを把握し、積極的に認め、生かすことです。

 プラスを利用しながら、さらにプラスを伸ばす。プラスが増すことでマイナスを減らす、というのが鉄則です。


info@zoukei-rythmique.jp  造形リトミック教育研究所
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