発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

3254.~柔軟に~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「好きなこと・気になること」(9月12日)~

おはようございます。津田沼教室の織戸です。

Kくんには好きなことがたくさんあります。

電車・冷蔵庫・ブランコ・公園・△の歌・大きい小さいの歌・・・

それと並行して、好きだからこそ気になることもたくさんあります。

あるはずのものがないことが気になります。

例えば老朽化の為、骨組みだけが残っている学校の校庭のブランコ。

Kくんは何故あるべきブランコが取り付けられていないのかが、毎日気になっていました。

教室では、名前を記入する欄にマス目がないことが気になります。

文字の練習をしている時には、国語のマス目がノートにはあるのに、名前欄にはありません。

もう一人でしっかりと名前を書くことができ、ひらがなを理解しているのですが、

Kくんは名前記入欄を自ら線で区切り、マス目を作ってから名前を一文字ずつ書いていきます。

学校でのプリント(名前欄)を見せてもらいましたが、同様でした。

そこで、口頭でのやり取りの際に、積極的に枠組みを使用することにしました。

質問を口頭でしても、返答があやふやなことが多かったKくんですが、

「答えをここに書いてね」と目の前で解答枠を用意すると、楽しそうに記入します。

好きなこと・気になることはこだわりとなり、

本人が納得できなければ、繰り返し質問をする・ゆずれない、ということもありますが、

また逆に返せば、Kくんの興味があり、好きなこと、安心要素ともなります。

名前記入欄に線を引かずに、口頭での質問に答えることが本来の正式な解答なのかもしれませんが、まずは、Kくんが前に進んでいく環境を整えることができたら、と思います。

ちなみに、学校のブランコがないことは理解できたようです。

 

発達支援教室Elephas(エレファース)

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

そうですね、“こだわり”も対応の仕方によっては、学習を進める契機となりますね。

マス目がないと書きたくないけど、マス目があると思わず書きたくなる、これはその最たる例ですね。「もう書けるのだから、マス目無しで書きましょう」というのは、生徒さんからすれば逆に、講師の”こだわり“かもしれません。講師が柔軟であること、とても大切ですね。

 

発達障害の方のための塾(エレファース)
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