![]() | ジャッジ 裁かれる判事 [Blu-ray] |
クリエーター情報なし | |
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント |
母の葬儀のため久々に帰郷したヤリ手弁護士のハンク・パーマー。地元で長年判事を務め、人々の尊敬を集める父ジョセフとは折り合いが悪く、現在はほとんど絶縁状態。葬儀が終わり、早々に引き返そうとしていたハンクに思いも寄らぬ一報が入る。なんとジョセフが殺人の容疑で逮捕されたというのだ。ところがジョセフはハンクの弁護を拒絶してしまう。
WOWOW ★★★★
とても重い内容でしたが、父と息子のお互いを思う気持ちがよく描けている映画でした。ロバート・デュバル演じる堅物な地方の判事の父親と若い頃からソリがあわず、家を飛び出しながらも苦学し金の取れる弁護士となったロバート・ダウニー・jr演じる息子。この二人だけの話ではなく、男兄弟三人で長男はプロ野球選手を目指していたものの、頓挫、末の弟はちょっと知的障害があるという設定です。
この男ばかりの家族をまとめていた母親の死で物語は始まりますが、やはり母(妻)は偉大で、彼女が亡くなってしまったらもうなんだかめちゃくちゃで(笑)っていうか、母親役の女優さんは出てこないんですが(笑)
息子の弁護士は家庭を顧みず、自身も離婚調停の真っ最中。また判事である父親も生涯の伴侶を亡くすという、どちらも相方に恵まれなかったというところから物語が始まります。
息子は毛嫌いしている父親を、基本的には尊敬し愛しているんですね。もちろん父親も息子のことを愛してるんです。しかし、それをうまく表現できないのはやはり父息子の関係だからなのでしょうか。本来、黙っていてもお互いの気持はよく分かるはずです。しかしふたりとも相手を説き伏せる・・・やり込めるように弁が立つことが商売なので、どちらも一言二言多く、また肝心なときには一言足りないんですね。
洋の東西を問わず、父と息子の関係って悲しくも面白いです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます