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イギリス秘密情報部にボンドの番号007が刻まれた黄金の銃弾が届く。それは「黄金銃を持つ男」の異名を持つ素顔が分からない殺し屋フランシスコ・スカラマンガからの抹殺予告の様に見えた。
自ら調査に乗り出したボンドは、太陽エネルギー開発の鍵となる「ソレックス・アジテイター」をめぐってスカラマンガと対決することになる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
実はこの映画、私が映画館で見た最初のボンド映画です。当時中学2年でした。梅田の北野劇場へ叔母と見に行ったなぁ・・・それゆえに、「ゴールドフィンガー」「ロシアより愛をこめて」と同じくらい見た回数の多い作品です。
この映画の場合、やはり敵役スカラマンガを演じたクリストファー・リーの存在感と彼のキャラ設定が面白いので映画に厚みが増したかも。彼の「スナイパー」としての美学や悲しみが、結果としてボンドに負けてしまう原因になるのですが、歴代の敵キャラの中でも異質であることは確かです。一匹狼でもありますし、部下であるニック・ナックにも命を狙われたりしています。また、007シリーズの原作者イアン・フレミングとクリストファー・リーは従兄弟の関係だって言うのもすごいです。今年87歳。実写の映画は「ライラの冒険・黄金の羅針盤」が今のところ最後ですが、本当に凄い俳優さんですね。
概要文にかいたイケズは、冒頭にスカラマンガがある殺し屋と「鑑部屋」でのゲームを楽しむんですが、蝋人形であるはずの「アル・カポネ」が発砲するたびに瞬きしちゃうんですね(笑)過去の映画ってVTRで何度も見直されるなんてことは考えていないので、そういったところが手抜きになっちゃうんですね。もちろんそういったところに「味」があるし、なんといってもこの007シリーズの初期から1980年代にかけては、どれもこれもCGではなく「実際に」アクションしている手作り感がいいわけで、最新作の「慰めの報酬」のような、めまぐるしく変化するカット割りに見てて疲れるってことはないわけですね(笑)
舞台が香港、マカオ、タイってことで、当時大流行した「燃えよドラゴン」の影響も受けてカンフーのシーンも盛りだくさんなんですが、やはりアジアがまだまだ神秘的って時代なんだね。
ボンドガールとして、ブリッド・エクランドとモード・アダムスが出演し、二人ともスウェーデン女優というのも面白いですし、モード・アダムスに関しては、後に「オクトパシー」で再び主演級ボンドガールとして出ているというのは歴代のボンドガールでは彼女だけですね。チョイ役でのボンドガール二回って言うのは何人かいるんですが。で、ムーアボンドの最終作「美しき獲物たち」にもカメオ出演しているので、3度ってのは凄いです。
ブリッド・エクランドはちょっとおきゃんでおバカギャルって感じ。キュートなヒップがよかったかも(爆)しかし、こういった女性の役どころって言うのはもう今の時代では見られないんだよね。そのほかに「カンフー姉妹」や全裸でスイミングするアジア女性が出てくるんですが。。。この全裸女優の○毛が公開当時の映画館や、1980年代のビデオ化の時にはボカシが入っていましたが、今のDVDではボカシはありません。もちろん「ちょっとそよそよなびいてるかな?」程度のものなんですが(笑)
バンコクの町並みを走る1960年代後期の懐かしい日本の車を見られるのは、ひょっとしたらこの映画かもしれません。たぶん当時の日本映画でもこんなにたくさん日本の車が出てくる映画はないと思われます。
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