19世紀、パリ。ポーランド出身で女性の科学者マリ・スクウォドフスカは恵まれない環境で懸命に研究を続けていた。そんな時、同僚の科学者ピエール・キュリーと運命的な出会いを果たし、やがて2人は結婚する。人生の伴侶にして力強い研究仲間を得た2人は、ついに歴史的な発見を成し遂げ、夫婦でノーベル賞を受賞するのだったが…。
WOWOW ★★★
キュリー夫人の生涯・・・って言っても、もうおとなになってて、パリで研究を始めている頃からのお話ですが、ちゃんと本筋を捉えてて、彼女や夫ピエールの人となりや、ピエールが亡くなったあとの研究で、妻帯者の助手との不倫騒動など、なかなかリアルな感じで彼女の人生の後半30年ほどを描いていました。
子どもの頃に読んだ偉人伝でしか彼女の話を知らない人(もちろん私も含みます)にとってはなかなか衝撃的な作品でしたが、気に入らない演出が・・・しかも何回も、長時間にわたって(笑)
っていうのは、キュリー夫妻が「放射能」という言葉を作り、ポロニウムやラジウムなどの放射性物質を発見した事により、のちのちの世界にどんな影響を与えたかってシーンが何度も本編とは関係のない挿話シーンが出てくるんです。
広島での原爆、核実験における人工の街、チェルノブイリ原発事故・・・
まるで夫妻が放射能を発見したことが罪悪のような表現に感じました。放射能治療のシーンも出てきましたが。そういうシーンをいれることなく、お話を進めてほしかったです。
キュリー夫人を演じたロサムンド・パイクは本当にいい女優さんになりましたね。「007/ダイ・アナザー・デイ」でのボンドガールでは単純に美人女優でしたが、その後は演技派として頑張っています。
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