女性として初めてベルリンフィルの首席指揮者に就任したリディア・ターは、類まれな才能に甘んじることなく、常に努力を重ねて現在の地位を掴み取ってきた。今や作曲家としても活躍し、自伝の出版も控える彼女だったが、新曲が思うように作れず生みの苦しみを味わうとともに、マーラーの交響曲で唯一残っていた第5番の録音が目前に迫り大きなプレッシャーにも晒されていた。そんな中、かつてターが指導した若手指揮者の自殺が明らかとなり、これを境に彼女と周囲の歯車が急速に狂い始めていくのだったが…。
WOWOW ★★★★
主演のケイト・ブランシェットがすごすぎて・・・。158分の長尺だけど、ほぼほぼすべてのシーンで出ていた(笑)簡単に言えば、才能も実力もあり、ベルリン・フィルの首席指揮者まで上り詰めた主人公は、天才ゆえかその強引な性格や、厳しい指導方法、性的な趣味などによって、だんだん落ちぶれていくという話なんだけど(笑)
めちゃすごいのは、ベルリンフィルやクラシック音楽のレーベルでめちゃ有名なグラモフォンが、このようなクラシック音楽界のスキャンダルを描いた作品に全面的に協力していること。サントラ盤まで出ているし、実際にケイトが指揮した曲も収録されているらしい。
ラストシーンは・・・いろいろ意見があるようだけど、私はどのような形ででも彼女が指揮棒を振れる環境にいるということは、彼女は生きているということだと思います。おそらくマーラーの交響曲第2番である「復活」するんでしょうね。
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