2021/10/04
東日本大震災から10年が経過したことを踏まえ、茨城県日立市は市内全世帯に災害時の非常持ち出し袋を配布する。地震のほか、全国的に大規模な豪雨災害なども増えていることから、市民の防災意識を改めて高めるのが狙いだ。
市の非常持ち出し袋の配布は2012年に続き2回目。震災から10年が過ぎる一方、いつ発生するか分からない地震や水害への備えは欠かせず、災害時の心構えとともに、素早く避難するには非常持ち出し袋の配布が必要と判断した。
リュックサックの持ち出し袋とラジオ付き多機能ライト、診察券やお薬手帳などをまとめて収納できるポーチ、避難所などで寝る際に役立つ空気で膨らませる枕(2個)をセットにし、災害時の対応や情報手段の紹介、持ち出し品のリストなどを記載したチラシを同封する。リュックサックの容量は20リットルで、1人1日分の水3リットルや食料などが入る大きさという。
市防災対策課によると、1セットは約2400円で8万5千セットを用意。全体の費用は2億383万円。10月中旬から来年3月にかけて、各世帯に順次、郵送で配布する。転入者にはその都度配布する。住民票を市内に移していない世帯には届かないため、同課では学生などで希望する場合は対応する方針だ。
同課は「持ち出し袋をきっかけに、家族で避難場所や連絡手段を話し合うなど、日頃の備えを改めて確認してほしい」としている。
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