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岸田文雄首相の後援会長は「統一教会」関連団体の議長

2022/08/23 16:00 文春オンライン

 統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係性を踏まえ、内閣改造に踏み切った岸田文雄首相(65)。自身の後援会長が、統一教会の関連団体で議長を務めていることが「 週刊文春 」の取材でわかった。首相はこれまで「私個人は教団と関係はない」としていた。



教団との関係は「ない」はずの岸田首相 ©共同通信社

岸田首相の後援会長とは

 岸田首相は8月10日の記者会見で、内閣改造にあたり、「国民の疑念を払拭するため、閣僚に対し、当該団体との関係を点検し、その結果を踏まえて厳正に見直すことを言明し、それを了解した者のみを任命した」などと述べていた。

「野田聖子地方創生相をはじめ、統一教会との関係性が指摘された7人の閣僚を退任させました。ただ、以降も教団との関わりがあった閣僚や副大臣の存在が相次いで判明しています」(政治部デスク)

 岸田首相の後援会長とは、崇城大学(熊本市)の中山峰男学長。2020年7月31日に発足した「熊本岸田会」会長を務めている。

 地方での知名度不足が課題だった岸田氏にとって、総裁選で勝利するには、党員票の掘り起こしは急務だった。中でも熊本は重点県だったという。岸田派議員を複数抱える一方、弱点でもある保守層が強い地域だからだ。中山氏は後援会長として、党員票集めに奔走していたという。

「2021年9月の総裁選では、後援会結成の成果が現れました。全国的に党員票をリードしていたのは、“人気者”の河野太郎氏でしたが、熊本では岸田氏が6109票に対し、河野氏は6012票。97票差ながら、岸田氏が上回ったのです。両者の一騎打ちとなった決選投票では、熊本の貴重な『1票』が岸田氏に投じられました。結果、自民党総裁選に就任し、首相の椅子に座ることになりました」(同前)

2016年には韓鶴子総裁が来日 日韓トンネルを視察

 一方、中山氏は2011年から、「日韓トンネル推進熊本県民会議」の議長を務めていた。

 日韓トンネル構想とは、統一教会の教祖・文鮮明氏が提唱したプロジェクト。統一世界実現のため、日本と韓国をトンネルで結ぶという壮大な計画だ。全長は200キロで、総工費は10兆円に及ぶとされる。

 実際、佐賀県唐津市では1986年に調査斜坑が起工された。ただ、現在までに500メートル程度の長さのトンネルが掘られたに過ぎない。

「それでも、2009年には『一般財団法人国際ハイウェイ財団』が設立され、徳野英治氏ら教団の会長経験者が評議員として名を連ねてきた。2016年には韓鶴子総裁が来日し、トンネルを視察するなどしています」(社会部記者)

熊本岸田会も最初はお断りしていた

 県政関係者が言う。

「統一教会の教義は、エバ国の日本がアダム国の韓国に対し、悔い改めなければいけないというもので、“反日”的な面が色濃い。ただ、その教義とは裏腹に、日韓トンネルは表向き、日韓友好を掲げてきました。関係者には政治と近い面々も多い。中山氏はこうした政界人脈を通じ、岸田氏の党員票獲得に動いてきたと見られます」

 中山氏に話を聞いた。

「日韓トンネルは発起人に入っている市議に会長(議長)になってほしいと言われ、引き受けた。私が出ているのは、年に一度の総会くらい。韓国では日韓トンネルをやっているのは、旧統一教会系と聞いたことがあります。だけど、熊本でそういう人が関わっている印象は全くありません。

 熊本岸田会も最初はお断りしていたけど、どうしてもということで引き受けた。岸田さんと最初に会ったのは、2019年12月。話も聞いてくれる好人物と思った。こっちは、総裁選で岸田さんに入れてくれる党員を増やそうという目的で。目標は達成できましたね」

自らと統一教会については「関係はない」としてきたが…

 岸田首相に事実関係の確認を求めたところ、以下のように回答した。

「ご質問の会議(日韓トンネル推進熊本県民会議)については存じ上げませんし、同会議がご指摘のような関係があること(統一教会の関連団体であること)について知りません。関係について会長に確認したところ、会長もご存じないようでした」

 そして、「週刊文春」の取材では、地元広島で選対責任者を務める県議や、強力に推して広島県から国会議員に当選させ岸田派入りさせた前県議も、統一教会の関係団体と親密な関係があることがわかった。

 岸田首相は、閣僚に対し、統一教会との関係を厳正に見直し、関係を断つよう求めた。一方、自らと統一教会については「関係はない」としてきた。ただ今回、岸田首相自身も統一教会と関係の深い人物が、後援会長や選対責任者など岸田氏の政治活動を支える中枢幹部だったことが判明したことで、どのような説明を行うのか、注目される。

 8月23日(火)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および8月24日(水)発売の「週刊文春」では、岸田首相と中山氏との詳しい関係や日韓トンネル構想の実態のほか、岸田首相の選対責任者が統一教会系団体の議長を務めている問題、萩生田光一政調会長を支援してきた文鮮明氏の親戚、教団との関係性を否定する秋葉賢也復興相が登場していた教団系新聞など、岸田政権と統一教会の関係を徹底検証している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年9月1日号)

森雅子首相補佐官の「教会イベント参加」を示す証拠写真 「信者相手に演説」元秘書が証言
2022/08/23 11:32 (デイリー新潮)

弱者の味方のはずが……

教団との付き合いを示す“証拠写真”

 自民党議員と統一教会の癒着が追及される中、森雅子首相補佐官にも疑惑が。グーグルストリートビューで森氏が生まれ育った福島県いわき市の統一教会施設を確認すると、建物内に彼女のポスターが貼られていたことがSNS上で騒動になっているのだ。地元では森氏が統一教会のイベントに登壇した“証拠”も出回っているという。

 森氏はストリートビュー騒動に対し、〈統一教会の関係者と認識せずにポスターをお渡ししてしまった〉とSNSで弁明しているが、これに対し、さるいわき市議はこう憤る。

「森さんの言い分はさすがに無理がありますよ。件のストリートビューが撮影されたのは、2019年の7月。ちょうど森さんの参院選があった時期です。いま、地元ではその選挙の前に、森さんが統一教会のイベントに登壇した“証拠”が出回っています。つまり、教団とはそれなりの付き合いがあったはずで、何も知らずにポスターを渡したとは考えにくい」

 その証拠とは、森氏が18年11月11日に郡山市で開催された統一教会主催のイベント「東日本大震災 福島復興三千名祈願祭」に登壇している写真だ。

信者を相手に演説

 しかも森氏は同じ頃、統一教会の別の集いにも参加していた。かつての秘書を直撃すると、

「19年の参院選が公示される少し前、いわき市の中心部にある統一教会の施設に、森さんと共に足を運んだことがあります。統一教会から事務所に案内が来ていたので、その情報を上げたら、じゃあ行こうと。森さんは50〜60人の信者相手に演説をしました。話の内容は“復興に全力を尽くしますので、選挙ではお願いします”みたいな、普通のことだったと思いますが」

 事務所に事実を質すと、前出のイベントへの登壇や、いわき市の教団施設での演説は認めたが、

「名前が違っていたので、旧統一教会と同じ団体だと気付きませんでした。認識が甘かったと反省しております」

と苦しい弁明をするのだった。

 8月24日発売の「週刊新潮」では、岸田政権と統一教会の「ズブズブ癒着」について詳報する。
「週刊新潮」2022年9月1日号 掲載

山際大臣がネパールで教団イベントに出席か 事務所側「資料がなく確認できない」“マザームーン”発言の山本議員の姿も
2022/08/23 00:41 TBS NEWS DIG

2016年にネパールで開かれた旧統一教会の関連団体のイベントに、山際経済再生担当大臣が出席していた可能性が浮上しています。このイベントの写真には、旧統一教会のトップを「マザームーン」と呼んでいた山本朋広衆院議員とみられる人物の姿もありました。2人の回答は…。

■コロナ感染の総理はオンライン会見

8月22日の夜、総理官邸ではモニターの前に記者が詰めかけていました。モニターに映し出されたのは、岸田総理です。

岸田総理
「今回、私自身が軽症で済んでいるのは、先日4回目のワクチン接種を行った効果もあったんだと考えています」


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岸田総理は、20日の夜から微熱や咳などの症状があり、翌21日に新型コロナの感染が確認されました。

岸田総理
「少し咳は出ますが、既に熱は平熱に戻り、この通り普通に生活できていることから、リモートで仕事を続けることにいたしました」

■支持率低下に自民党内では「もう泥船だ」

ここにきて岸田総理に重くのしかかっているのが、上向かない支持率です。8月22日に毎日新聞などが実施した世論調査では、岸田内閣の支持率は7月(16・17日)から16ポイント下落し36%となりました。2021年10月の内閣発足以降最低です。この支持率について記者から問われた岸田総理は…。

岸田総理
「国民の皆さんから頂いている様々なご指摘については、真摯に受け止めていかなければならないと思っています。全身全霊で取り組み、使命を果たしていきたいと思っております」

岸田総理を取り巻く状況に自民党内からは…。

現役閣僚側近
「もう泥船だよね。支持率良くなる要素もない」

閣僚経験者
「支持率もだいぶ下がっているし、“泣きっ面に蜂”だよね」

■現役閣僚 ネパールの関連団体イベントに出席か

そして旧統一教会をめぐり、ある現役閣僚の疑惑が浮上しています。

2016年にネパールの首都・カトマンズで開かれた旧統一教会の関連団体・UPF=天宙平和連合が主催したイベントの映像。


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司会を務めたのはネパールの国会議員エク・ナス・ダカル氏。彼はある人物の名前を挙げました。

ネパール エク・ナス・ダカル議員
「日本からは経済産業委員会のヤマギワ氏が今夜到着します。歓迎の拍手を」



岸田改造内閣で留任した山際大志郎経済再生担当大臣とみられる人物を紹介したのです。


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イベント直後の山際氏のSNSを確認すると こんな記述がありました。

山際大臣SNS(2016年8月3日)
「昨晩“やまぎわ政治経済勉強会”を開催いたしました。(中略)山際からはネパール出張等、最近の活動報告も致しました」



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山際氏は大臣留任後の8月10日の会見で、教団との関わりについて…。

ーー具体的にいつ頃どういったイベントに何回ほど出席されたのか?

山際大臣
「事務所で調べましたところ、2018年10月のアフリカビジョンセミナーへの出席が確認されました」

別のイベントをあげ、ネパールについては触れませんでした。

■“マザームーン”山本議員もネパールに

もう1人、このイベントに出席していたとみられる国会議員がいます。教団の韓・鶴子(ハン・ハクチャ)総裁のことを“マザームーン”と呼ぶ山本朋広衆院議員です。当時のSNSを確認すると 額に赤い印をつけた写真がありました。さらに男性と握手する写真も。


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「ネパール滞在記」と題してこう綴っています。

山本衆院議員SNS
「【ネパール滞在記】色んな所で歓迎に『ビンディ(額に赤い点)』を付けて貰う。勿論、初体験。エク・ナス・ダカル平和復興大臣と面会。国際会議に来賓として出席」


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イベントの司会で“ヤマギワ氏”を紹介した人物とネパールで面会したというのです。山際氏と山本氏が出席していたことを示す資料は 他にもありました。

同じイベントに出席していたタイの議員団が作成した報告書。そこには2016年7月、ネパールで開催された国際指導者会議の場でダイシロウ ヤマギワ(山際大臣)がスピーチしたということが報告されていました。
 

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さらに、報告書の写真を拡大してみると、右端にいるのは山本氏。ひとり挟んで左にいるのは山際氏のようにも見えます。


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イベントに参加していたタイの元政権幹部
「日本人がスピーチしていた記憶はある。渡航費についてはよく覚えていないが、食費と宿泊費は団体側が払った

費用の一部は団体側が支払ったというのです。

■山際事務所「資料がないので会議の出席確認できない」

山本氏が「マザームーン」と発言したのは ネパールのイベントの翌年、2017年のことです。山本氏はこのとき、ハン・ハクチャ総裁の前でこんな報告を行っていました。

山本衆院議員
「世界平和国会議員連合を作ろうという議決がなされました。(拍手)そして昨年(2016年)の7月にキックオフとしてネパールで第1回の会合が開催され、私も日本の国会議員団の一員として参加をして参りました


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ネパールでのイベントについて、旧統一教会を取材する鈴木エイト氏はこう指摘します。

ジャーナリスト 鈴木エイト氏
「(旧統一教会が)全世界で世界平和国会議員連合を立ち上げたということで、すごく力を入れていたんですよね。その力を入れていた所にブッキングした政治家っていうのはかなり(旧統一教会に)コミットをしてたっていうことなんですよね」


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山際氏・山本氏に事実関係を確認しました。

山際議員事務所
「現地では様々な場所を視察し、多くの方々と意見交換したと記憶しています。一方で、事務所にはご指摘の会議に関する資料がなかったため、会議への出席については確認できませんでした」


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渡航費用については「私費で出張したと考えております」としています。

山本氏は…。

山本議員事務所
「私の認識の甘さから旧統一教会の関係団体の会合に出席していた事について猛省しております」


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次々と明らかになる教団とのつながり。 鈴木氏は政治家の“自己点検”に頼らない調査が必要だと訴えます。

ジャーナリスト 鈴木エイト氏
「第三者委員会的に外部の人間を入れて調べない限り、自分たちで点検しろって言っても自分のマイナスになるようなことは出てこないと思います」

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