2021/10/05
この春生まれたツシマヤマネコ2匹が7日に東山動植物園(名古屋市千種区)にやってくる。同園でも4月に2匹の子が生まれた。同い年の4匹を2カ月間ほど同じ場所で育て、仲良くできるかを探る。
一緒に過ごす予定なのは、東山生まれの雄「さご」と雌「さすな」のきょうだいと、福岡市動物園生まれの雄「アカツキ」、よこはま動物園ズーラシアで生まれた雌の「ひい」の4匹。いずれも今年の春に生まれ、人の手で育てられてきた。
長崎県の対馬地方だけに生息するツシマヤマネコは、成長すると体長50〜60センチ、体重3〜5キロと、家庭で飼われるイエネコよりやや大きい。国の天然記念物で、絶滅危惧IA類として環境省レッドリストに掲載されている。
環境省は日本動物園水族館協会と連携し、保護と繁殖に取り組んでいる。
今回、4匹を東山動植物園に集めるのもその一環。警戒心が強いが、子どものうちは好奇心旺盛なツシマヤマネコの特性を意識し、同じスペースで過ごす体験をさせる。将来の繁殖に向け、他の個体と慣れさせるという目的もある。
まずは仕切りのある場所で互いの姿や鳴き声を認識させ、相性が良ければ仕切りを取り外す。一緒に過ごすことで、相手にけがを負わせない程度のけんかの仕方も学ぶ。
一緒に飼育する期間は12月ごろまでの約2カ月を想定している。来園する2匹をその後も東山で育てるかは未定。この間、4匹は非公開ゾーンで飼育する。
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