家事の専門家が考える「掃除機がけ」の正しい順番
(サンキュ!) 2024/09/03 21:52
こまめに掃除機をかけさえすれば、床のゴミやホコリはちゃんと取りきれていると思っていませんか?でも、ただ掃除機をかけるだけではダメなんだとか。掃除機がけは手順を守ることで、ゴミやホコリを取り残すことが減り、さらに効率よくキレイにすることができるそうです。
そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、掃除機をかけるときに守りたい手順についてお伺いしました。
掃除機がけをするのは朝一番がいい
夜寝ている間に空中を舞っていたホコリも床に落ちるため、人が部屋の中を動き回る前の時間が床掃除をするのに最適なタイミング。動き始めたあとだと、せっかく床に落ちているホコリが舞い上がって、掃除機で吸っても、吸いきれなくなってしまいます。朝の掃除機がけが難しい場合は、家族全員が外出後の帰宅直後もおすすめです。
さらに、掃除機をかけるときに注意したいのは、窓は開けないということ。掃除をするときには換気をした方がいいというイメージがあるかもしれませんが、窓を開けてしまうと、空気の動きで、やはり床のホコリが舞い上がってしまいます。窓を開けるのは、掃除機をかけ終わってからがベターです。
まずは床にあるモノを片づける
掃除機をかける手順として、当たり前だけれどもとても大事なのが、まず片づけるということ。
床にあるモノを出しっぱなしにしたまま、掃除機をかけ始めると、途中でモノをしまうために中断したり、何度も同じ場所を往復しなければならなかったり、モノがあるために掃除機をかけ損ねたりする場所が出てしまったりします。
床にあるモノは、できるだけ邪魔にならない場所に上げ、一気に掃除機がかけられるようにしましょう。朝起きてすぐに床掃除をしたいなら、寝る前に片づけを済ませておくとスムーズです。
掃除機の前に、フローリングワイパーをかける
いよいよ掃除機!…といきたいところですが、掃除機を出してくる前にもうひとつやっておきたいのがフローリングワイパーでの乾拭きです。
「拭き掃除は、掃除機のあとじゃないの?」と思うかもしれませんが、掃除機を最初に使ってしまうと、その排気や人の動きでホコリが舞い上がってしまうことがあります。
フローリングワイパーでホコリを取ってから、それだけでは取り切れなかったやや大きいゴミを掃除機で吸い取るというのが手順としては正解。ただし、忙しいときや、早朝や深夜など音が気になって掃除機をかけられないようなときの床掃除は、フローリングワイパーだけ、もしくは掃除機だけでもOKです。
掃除機は押すより引くときによく吸い込む
ここまできたら、ようやく掃除機が登場です。ただし、効率よく掃除機をかけるためには、動かし方にもコツがあります。
掃除機を使うときには、片手に持ち、ノズルを前後に動かしてゴミを吸い取っていきますが、力を入れて、ゴシゴシ床をこすっても、ゴミは上手く吸い取れません。力を入れずに軽く持ち、前後一往復に5秒程度かけ、ゆっくりと動かす方が掃除機の吸引力を活かせます。
また、掃除機は前に押すときよりも、引くときにゴミをよく吸い込みます。押すときよりも、引くときに時間をかけるようにすると、しっかりゴミを取ることができます。
床の材質に合わせて、かけ方を変える
掃除機のかけ方は、フローリング・畳・カーペットなどの材質によって変える必要があります。
フローリングと畳は木目や畳の目に沿って、掃除機をかけることで、その隙間に入ったゴミまで取ることができます。また、部屋の角や畳と畳の間などはゴミが溜まりやすい場所。壁近くにゴミが溜まっているからと、通常使用するT字ノズルを押しつけても、ゴミは取れないばかりか、壁を傷つけることになりかねません。面倒がらずに、細口ノズルやブラシノズルに交換して、掃除しましょう。
カーペットやじゅうたんは、毛足の中に汚れが溜まりやすいため、目に逆らって掃除機をかけます。毛の向きに逆らって、掃除機を動かし、毛足を立ち上げるようにします。フローリングや畳よりも、さらにゆっくりと掃除機を動かすことを心がけましょう。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。
構成/サンキュ!編集部
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