ソファに座って、家族でテレビを見ていた。
そのうち、妻が一人でテーブルの方に行き、椅子に座ってスマホをしだした。
しばらくすると、私の周りにいたはずの子どもたちが妻の方に行ってしまい、気がつけば私が一人でテレビを見ていた。
私も一生懸命、育児をしているつもりなのに、息子も娘も妻の方ばかりに行きたがる。
子供もたちは忖度しないので、リアルな父親への反応に時々悲しくなる。
例えば、私が一人で出かける時は、子供もたちは知らんぷりだが、妻が一人で出かけようとすると、行かないでと子供もたちは涙を流している。
別に子供のことを普段、放っといているわけではないし、娘は私が毎朝、欠かさずミルクを上げているのに、全く父親にはなびかない。
男女平等、夫の育児参加、いろいろ世間では言うが、子供たちにそのようなものは通用しないのだ。
しかしながら、よくよく考えると、この世に生を受けた瞬間から一緒に過ごしている母親と、気がつけばナンカ近くにいたオッサンへの愛情が同列であるはず無いのだ。
母と子は血だけでなく、命の繋がりがあるもんな。
そりゃ、母には勝てないわ。
たとえ子供から人気が無くても、家族のために働く40歳なのでした。