物理学者によると、この世には「10の500乗もの多次元宇宙」が存在していると言われている。しかし、残念ながら、その存在を実証する手立てがない。
霊感が強い私は、それを身をもって実証した。これから話す物語は、そんな、私の奇妙な体験である。私は、この奇妙な体験を手がかりに解明した壮大な理論体系を「霊体物理学」と名付けた。
昔から、私は霊感が強かった。若い頃は、この地球の「人間の霊」によく取り憑かれていた。そのうちに、霊感が研ぎ澄まされていき、「地球外の知的生命体の霊」に取り憑かれるようになった。
アンドロメダ星雲のとある惑星の知的生命体の霊に取り憑かれたのが、まさに、最初の「異世界」とのコンタクトだった。
おかしな話だが、最先端の科学を駆使しても、いまだに地球外生命体とコンタクトできないのに、私はすでに、霊感によって、地球外生命体とのコンタクトに成功してしまったのだ。
この話だけでも、相当なボリュームの物語になるが、そこは飛ばして、次に移ろう。
私は、地球外生命体ばかりでなく、この宇宙ではない、「別の宇宙の知的生命体の霊」にも取り憑かれるようになった。恐るべき体験だったが、冷静に観察したところ、そうした宇宙は、ほぼ無限にあるということがわかった。そうだ、私は、これまでに、「10の500乗もの多次元宇宙の霊」に取り憑かれたのだ。
このままでは、私の「私としての意識」が消えてしまうかもしれない。その前に、この事実を、皆さんに知って欲しくて、この物語を書き残すことにした。
【請うご期待】