コロナ禍の中、「鬼滅の刃」は、生きることに苦しむ私たちの共感を、勝ち得たのだろう。そして「炎」は、レコード大賞を獲得した。
日本は、そして日本人は、まだまだ大丈夫だ。心から、そう思った。
「鬼滅の刃」の世界。敵も味方も全てが、命をかけて、「未来のために」信じる道を進んでいる。いや、進まざるを得ないのだ。
「炎」の歌詞は、私たちに訴えかけている。人と人とが、「未来のために」使命感を持って、仲間を信じて、真摯に力を合わせて進む姿の尊さを。
私は問いたい。首相、そして国会議員、高級官僚、企業経営者の皆さんには、自らの命を掛けて、国民を守り抜く覚悟があるのだろうかということを。
殺伐とした「鬼滅の刃」の世界。命を軽んじることは、決してあってはならない。しかし、私たち人類は、その生存を掛けて、何万年にもわたって、命という犠牲を払って、「残酷な世界に泣き叫んで」、今という時代を創ってきた。しかし、まだ道半ば。この世に生を受けて、たちまち消えてしまった、たくさんの命。私たちの辿ってき来た道は、まさに「鬼滅の刃」の世界かもしれない。
コロナ禍の今、「自分のため」ばかりでなく、私たちの大切な人を守るために、力を尽くしたい。そんな気持ちを、思い起こさせたのが、「鬼滅の刃」。そして「炎」。
改めて思った、日本、この国は、まだまだ大丈夫だと。