政治家や経営者には高齢者が多い。しかし、孤独には見えない。そう、たくさんの部下や取り巻きがいるからだ。金と権力を持つ者には、孤独など無縁。だから、金と権力を握った者は、その地位にしがみつく。ただそれでは、世代交代が進まず、日本も企業も衰退する。
政治家や経営者こそ、心構えだけでもいいから、清貧で孤独であって欲しい。そして、一番欲しいのは、「中野渡頭取」のような、地位にしがみつかない引き際の潔さだ。
今は、サラリーマンにとって厳しい時代。経済が成長しないから、企業も成長しない。ポストもサラリーも減る一方。大企業のエリートと言っても、経営幹部にまで上り詰めない限り、歳をとれば、満足な出向先も無く、再雇用でも無ければ、お払い箱というのが現実。
会社生活は、人生のほとんど全て。それなのに、出世を目指して、さんざん苦労したのに、歳をとればお払い箱なんて酷すぎる。そう考えると、プライドや野心など捨てて、人生を楽しむ方が、いいのではないか。そんな風に人生を達観していた筈のサラリーマンを、目覚めさせたのが、ドラマ「半沢直樹」。素晴らしいドラマに感謝だ。