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絵を描くことは、
絵のプロになるためだけに必要なことではありません。
絵の描き方を習うということは、
じつはものの観方、多角的な視点、考え方、伝え方を学ぶということであり、
それは単に目で見るよりもずっと多くのことを意味しているのです。
よく観て繰り返し絵を描くことで
ものごとを前とは違うやり方で観ることができます。
その身につけた技能を応用して一般的な思考や問題解決の能力を高めることができます。
この能力は、すべての仕事にも有用性があるのです。
ドイツ出身のユダヤ人哲学者、思想家であるハンナ・アーレント(マルティン・ハイデッガーの元恋人)は、
「仕事」を【労働・仕事・活動】の三つに分けて考えました。
【労働】とは
食べていくためにやること、生活、我慢(つらい)、トラバーユ(労苦、骨折り)
【仕事】とは
クリエイティブな自己表現、充実(楽しい)、やりたいこと、探求したいこと
【活動】とは
公共のためにやること、ボランティア、満足(嬉しい)、奉仕
絵を描くことが、ビジネス(仕事)にも有用であることが最近、浸透してきているようです。
出版した『伝わる絵の描き方」が、Amazonの書籍部門:ビジネス企画でも上位に入ってきました。
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