美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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美の追求ではなかった絵

2016年10月24日 20時47分48秒 | 日記
美の追求ではなかった古代エジプトの伝える絵。
一見、稚拙な表現にみえるが、生物学者が納得するほど正確な特徴が描かれていて
生息を証明する重要な資料になっている。
古代から絵を描くことは日常的な伝達手段、記録手段として活用されていた。

アートは人の身代わり。
エジプト王は、神と親戚関係にあるとされ、
王の権力が絶対であり絶大であった。
王の死には廻りの者達が生け煮えになるという慣習があった。
その慣習に代わり、副葬品が人の身代わりとして
多くのアートが生まれた。

それらは、神への冒涜を表すことになるから。
迷信による原始的な残酷さと美しいものをつくる能力が共存していた古代エジプト。
古代エジプト人は「人の目」を通したもの、また「人の意見」を通した表現を全く受け入れることがなかった。

気づき

2016年10月24日 20時40分26秒 | 日記
人は経験によって色の感じ方が違うことにゲーテは気づき
ダ・ヴィンチは老若男女の違いを解剖によって発見し
画家コローは光の演出によって奥行を具体的に設定できることなどに気づくまで庶民は何の疑問も持たずに日常のこととして見過ごしてきた。

自分の視点が変わることで世界の見え方が変わる。アートに触れることで、日常を非日常に変えるのではなく、あまりにも日常的で普通のこととして見過ごしていることに気づいたり、見つけたりして、結果的に今までの日常が変わる。

道ばたの草木や石ころに心を引かれる人もいる。
「そんなことで?」
でも、その人にとっては幸せなのである。
心が揺さぶられるものも人によって違う。
絶対的な美の定義となるお手本はない。
些細な幸せを拾い集めて見える化されたものが、美。

絵を描くこともそうだが、続けているとそれまでとは違った物事が見えるようになってくる。
最初は目の前にある問題だけしか見えなかったのが情報の領域が広がっていき、
その物事に影響を及ぼしている周囲の状況が見えてきて、本質を理解していく。

思い出す言葉

2016年10月24日 20時25分47秒 | 日記
つらい時にも洒落ているイタリアのことわざ
『どん底に落ちたら、もっと掘れ!』
なんだか覚悟を感じるいさぎがいい言葉

たまに思い出して気持ちが新鮮になる言葉
「私たちの生き方には二通りしかない。奇跡など全く起こらないかのように生きるか、すべてが奇跡であるかのように生きるかである」 by アインシュタイン

言葉の記録
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。マザー・テレサ

ダ・ヴィンチは
凡庸な人間は「注意散漫に眺め、聞くとはなしに聞き、感じることもなく触れ、味わうことなく食べ、体を意識せずに動き、香りに気づくことなく呼吸し、考えずに歩いている」と嘆き、あらゆる楽しみは感覚的知性を磨くと提唱していた。

五感情報(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)で、世の中を確認し思考を組み立てているが、その感覚の83%が視覚情報。
人は現実を認識するときにまず感じ取っている。
『Don’t think. FEEL! 考えるな、感じろ!』ブルース=リー

経営の神様である松下幸之助が
「経営とは、白紙の上に平面的に価値を創造するだけではない。立体というか四方八方に広がる芸術である。となれば、経営者はまさに総合芸術家。」と言っている。

「最も贅沢なのは、職人を使うこと」
白洲(次郎、正子)夫妻のアイデアを詰め込んだ住居、武相荘。
夫妻が疎開先で住居にしていた家。

思い出す音
「太陽がみえる!きて、ママ。…きれいだなあ〜」とかわいい声が聞こえた。
言葉も心地よい音のように曲のように聞こえる時がある。

『ハックルベリー・フィンの冒険』の著者マーク・トウェインは、色んなことに気づいている。
「アダムはリンゴが欲しかったから食べたのではない。禁じられていたから食べたのだ。」
「やっかいなのは、何も知らないことではない。実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ。

思考が気になる人。
『美人にキスしながら安全運転ができる人間は、キスに十分集中していない。』
『私は頭が良いわけではない。ただ人よりも長い時間、問題と向き合うようにしているだけである。』
アインシュタイン

小学生の息子が「懸命 って、いいね。なんか感動するっ」と話してくれたことを
思い出してしまい踏ん張る。
『”できるか”と聞かれたらいつでも”もちろん”と返事をすることだ。それから懸命にやり方を見つければよい。』
セオドア・ルーズベルト

「創造性とは、それがどこから得たものかわからないようにすること。」と言うアインシュタインと
ライバルの画家や友人の作品から新しい情報を直観で理解し自分のものとして身につけてしまうピカソは
「エッジ・エフェクト」に生きていたといえる。

みつけた言葉
「救われたいという気持ちが、迷いじゃないかな~」

これまで物質的な発展、文明イノベーションを求められてきたが
これからは心の開放、文化イノベーション時代
「自分に不満な人は必ずいる。これを知ることである。」
「これからは競争から共生に、搾取から互助、物と金から心と愛になっていくだろう。」と経営の神様、松下幸之助は先読みしていた。

能力

2016年10月24日 20時18分55秒 | 日記
好きなことをたくさんやることで自分を活かせる感覚が磨けるから、学問や誰かから与えられることだけではなく、自分がやりたいことを見付けて楽しむことも大切。

好きなことが才能。
続けられることが実力。
癖は魅力。
磨かれた感覚が、幸せを見つける力になる。
誰もがやっていること、できることでも
自分らしい新鮮な組み合わせで
相対性を実感し充実した時間を過ごせる。
自分という人間は自分だけ。

楽しいことが才能。
継続すること、継続してしまうことが重要で、何よりも説得力がある。
目的意識ではなく、そうしたいからしてしまうこと、
自分を突き動かしている「欲求・衝動」を与えられたものだと考えると
寸暇を惜しんでやってしまう好きなこと楽しいことが才能。

楽しむことは、本質にたどり着く。
本質を意識したり、気づいたりするだけで、脳が喜び生き返る。
絵を描くとき、ものやもの事を思い込みや観念でとらえている人と
本質でとらえる訓練をしている人とでは
描く線に違いがでる。

好き、楽しいと感じることで五感が磨かれる。
つまらなくなると脳も感触も引きこもってしまうらしい。
脳も筋肉、モチベーションが高くなると発達していく。
絵もどれだけ五感を複合的に連動して描いているかで、
その表現の説得力に差が出る。

好きなこと、好きなもの、好きな人から本質や真実を体感していく。
そんな時間を過ごすほどに感覚が磨かれ、感受性が高まっていく。

知識量やスキルなんて他より劣っていてもいい。
今の自分を十分に見直して、新鮮な視点で使いこなしていけば
他にはマネができない独創的なものに成長する。

好きであることが、 思いを実現する力の源になる。 好きなものに出すパワーは果てしない。

「嬉しい、楽しいは、絶対的に正しい」
感覚的知性を磨くことになる。人工知能が、まだ人からほど遠いのは「楽しいからやる」「嬉しいからやってしまう」「誰かが喜ぶからやる」といった感覚。生き物として大事なこと。だから誰かが喜ぶから、自分も喜ぶから、楽しいこと嬉しいといった感覚を見直す。

実際に世の中が輝いてみえている。
色や影の違いが4、5段階しか意識しなかったのが絵を描くなどして観察眼を鍛えていくと10段階以上みえるようになる。
色の微妙な見分けも同じで、画家が綺麗な風景を絵に描くのは技法によるものだけでない。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、あらゆる楽しみの根底には「感覚的知性」を磨くといった真面目な目的があると提唱していた。本を読んだり、庭いじりをしたり、絵画を学ぶことやイラストやマンガを描くことも、そういった感性を磨く「楽しさ」のひとつ。

歴史に残る作家は特別な才能があったということより思いを伝えるモチベーションが極めて高かったといえる。画家になる前にゴッホは牧師だった。ゴーギャンは25歳頃までは株の仲買人、ルソーは税理士で、世に出ている作品は50歳過ぎに描いたもの。

誰でもできることで自然治癒力をアップ
「早起きする」「日光をたくさん浴びる」「体を温める」「誰かと比べない」「よく観る」「続ける=成長する=繰り返しではない」「大きなことより、小さなことを大切にする」。

ぼ~とする

2016年10月24日 20時15分12秒 | 日記
劣等感を感じたら何も考えないですぐにぼ~とする。
一度寝た後、自分のいいところを思い出して見直す。
劣等感を感じると空しくて悔しくて、辛いものですが、
そんな対象が具体的に存在しているほど
競って無理して乗り越える必要はなく、
自分にできることをよく見直してみる機会にすればいい。

ぼーとしなさい。忙しく働いている時よりもぼーとしている時の方が数倍も速い速度で頭が動いているらしい。ゆったりとした時間が多かった日に有意義な夢を見ることがある。意識している以上に情報が整理され、解決の糸口まで見つかっている。http://matome.naver.jp/odai/2142432684500355101 …

本日、全く予定は無し。
ボーとして、衝動的にやりたくなったらやろうぐらいでいいや!
「欲望というのは自存するものではなく、"それを満たすものが目の前に出現したとき"に発動するものなのである。」 映画【羊たちの沈黙】のレクター博士。