*uraraka*

∞ photo is my life… ∞

臨床心理学。

2006-10-13 | お料理コトコト
今日の1限は「臨床心理学」の授業。


授業内容が非常に興味深かったので


書き留めておこうかと思います


この授業は「臨床」という名ですが、


主に「食」と「こころ」の関係性について考えていく授業です。


受講者数も約20名と少人数なので、



机を円形に囲んで、ゼミっぽい講義となってます。


本日のテーマは





「食事を学校給食に任せることのデメリットとは?」


昼食を給食で出すというのは当たり前ですが、


最近は朝食の欠食が目立ち、


午前中の授業から居眠りする児童が増えてきているそうです


そこで、一部の地域では試験的に


朝ごはんを学校で提供するということが行われています。


朝食を給食として出すことのデメリットとして、


①食に関する経験の不足

ごはんの準備、家族とのコミュニケーション不足など。

食事中の会話は大変重要なコミュニケーションの場。

友達とのコミュニケーションは図れても、

家族とのコミュニケーションの機会が少なくなってしまいます。

「食」というのは「食べる」だけでなく、

調理の過程や後片付けもひっくるめたものだと思います。


②家庭の味・おふくろの味を経験する機会が少なくなる

『好きな食べ物は?』って子どもに聞いた時に、

『給食で食べたカレーライス!!』って答える子もいるかもしれません。

家庭で料理をしているお母さん(やお父さん)にとっては

少し悲しいですよね


③夕食がより一層簡素になる可能性がある

『朝・昼は学校でしっかりと栄養バランスのよい食事をしてるんだから、

晩はちょっとぐらい手抜きしてもいいかな?』

と思っている親も少なくありません。

実際働いているお母さんにとって

仕事から帰ってきて晩ご飯を作るというのは

すごく大変なことです。
(この授業の先生も働きながら家事をこなしていらっしゃいます。)

結果、お惣菜を買ってきて

調理をラクにしてしまったりするのも事実です。

これでは家庭での食事に楽しみや期待感がなくなってしまいます。


④学校給食が一生続くわけではない

今はこの子どもたちにとってはよいかもしれないけれど、

朝食を学校で食べることに慣れた子どもたちが

将来大きくなって親になった時、

果たして同じような朝食を作れるか…?

というとYESとはいいにくですよね

家庭での変化がない限り、

朝食給食の取り組みは意味を成しません。


⑤料理の光景を目にする機会が少なくなる

まるごとの魚をその場でさばくと、

何だか魚さんに申し訳ない感じがしますが、

切り身の状態でみると、

その申し訳ない感覚が薄らぐってことはないですか?

そのように「命を犠牲にして栄養を戴いている」という感覚が

希薄化していくのではないかと思います。


⑥料理の汚い部分を目にしない

出来上がった料理はキレイですが、

その料理が完成するまでに、野菜くずや袋のごみなどといった

汚い部分も発生するのです。

中食(出来上がった料理を買って家で食べること)や外食では

そういう汚い部分が排除された状態で提供されます。

料理をすると汚い部分も出てくる

ということを教えるも食育には重要です。






っとまぁ、こんな感じです


食育って奥が深いですね


今日は真面目腐った日記でした