オリンピック開会式、日本選手団の入場行進と、さかなの群れ(大阪の海遊館)。
日ごろ、それほどオリンピックに関心があるわけではない。
それなのに、深夜、なでしこや、男子サッカーを、夢中になって観ているわたしがいる。
日本というだけで、本気になっている。
勝てば勝ったで、負ければ負けたで、翌朝の気分にも影響する。
国別のメダル数をチェックしてみたりもしている。
魚の群れが一瞬にして方向を変更する。
群れから離れないように、群れの方向と違わないように、見事に泳ぐ。
わたしのこころも同じように動いている。
日本人という群れの意識がそうさせているのだと思う。
‥属する国家、集団、組織などへの従順さ、また対立する国家などへの対抗心。
あさがおのツルがどんどん上っていく。
ツルは、何も考えず、伸びていく。
秋になったら、枯れてしまうなんてことは思わない。
伸びることが、楽しくてしかたないようだ。
人間は(も)、早く、遠く、高く、巧く、美しく、他に勝ろうとする。
そのいとなみは楽しく、魅力的である。
また、それを達成する人を賞賛したくなるようにこころは設計されている。
ただ、人間のこころは、植物に比べるとはるかに精緻で複雑。
過去をふりかえり、未来を予測することができる。
他の人、他のものとの比較をする。
だから、不安や不満、ねたみや怒りも生まれる。
不用な争いも生じる。
‥人間という生きもの、そのこころ、そのすばらしさと危うさ。
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「くもる目」
人間に生まれ
この煩悩にくもる目で
無限を覗く
たのしみを教えられ
「求道」
もてあます煩悩も
照らされつつ
逃げず 追わなければ
わが影と気づき
いつか求道の伴侶(つれ)となり
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