畑ニ居リマス・田舎暮らしPHOTO日記

畑のかえるくんの楽しい日記です。

ぼくが ここに

2017年12月05日 | まどみちお をよむ

前回の記事の続きだが、乾燥庫の入り口の旧牛小屋。
手前に吊り下がったシルバーの棒に黒いラバーの赤いものは草刈機。
整然とはいかないけれど、いちおうこうやって整えることができた。
ものがあるべきところに置いてあるというのは気もちがいい。

さて、今日はまどさんの詩で・・・。

ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない

もしも ゾウが ここに いるならば
そのゾウだけ
マメが いるならば
その一つぶの マメだけしか
ここに いることは できない

ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときも
  
その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として

再掲・朝が来ると

2017年04月29日 | まどみちお をよむ
4年前の記事を再掲します。



朝が来ると とび起きて
ぼくが作ったのでもない
水道で 顔を洗うと
ぼくが作ったのでもない
洋服を きて
ぼくが作ったのでもない
ごはんを むしゃむしゃたべる
それから ぼくが作ったのでもない
本やノートを
ぼくが作ったのでもない
ランドセルに つめて
せなかに しょって
さて ぼくが作ったのでもない
靴を はくと
たったか たったか でかけていく
ぼくが作ったのでもない
道路を
ぼくが作ったのでもない
学校へと
ああなんのために

いまに おとなになったら
ぼくだって ぼくだって
なにかを 作ることが
できるように なるために
       

まどさんの優しい謙虚な詩です。




わたしが作ったのではない
パソコンに向かって
わたしが作ったのではない
まどさんの詩を借りて
わたしが作ったのでない
デジカメの写真と
わたしが作ったのでない
ブログに
こうやって
記事を書き続けている

何もかも
自分でしているように
思っているけれど
ほんとうは
してもらっている
ああ
なんのためにと
気づかされる

こちらは前掲のものを少し変えてみました。

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再掲:さくら

2017年03月31日 | まどみちお をよむ


「さくら」  まどみちお

さくらの つぼみが
ふくらんできた

と おもっているうちに
もう まんかいに なっている

きれいだなあ
きれいだなあ

と おもっているうちに
もう ちりつくしてしまう

まいねんの ことだけれど
また おもう

いちどでも いい
ほめてあげられたらなあ‥と

さくらの ことばで
さくらに そのまんかいを‥







「さくら」 はたかえる

はるかなむかし
「さく」ということばを
そのまま
なまえにもらった花 
さくら

どんな花も
つぼみがひらくことを
「さく」というのに 
きみだけが
もらったなまえだよ
さくら

こどもも
おとなも
おとしよりも
たいせつに
呼んできたきみのなまえ
さくら



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どうして いつも

2017年01月18日 | まどみちお をよむ
昨日は池の下の田んぼの草を焼いた。
雪が木の枝まで覆っていて、風もない、また焼く草も適度に湿っていた。
あとで炭火を熾し、真っ赤な炭に手をやって気持ちが良かった。





旧宅の上に広がる青い空、幼い頃から、何万回も見上げた空だが、雪の日の青空は格別美しい。
絵や写真や版画、陶器や彫刻、この年までいろいろな芸術作品を見たが、わたしは、身の周りの自然がいちばんだ。
井の中の蛙で経験が少ないだけのことだろうが、わたしは実にそう思うのだ。
美術館とがない田舎だけれど、美しさに囲まれて育っていたと確信してもいる。
父や母、祖父母、みんな、そういう美に囲まれて暮らしていたとも思っている。



「どうして いつも」  まどみちお

太陽



そして



やまびこ

ああ 一ばん ふるいものばかりが
どうして いつも こんなに
一ばん あたらしいのだろう




消しゴム

2017年01月07日 | まどみちお をよむ
       消しゴム    まどみちお 

 自分が 書きちがえたのでもないが いそいそと けす
 自分が書いた ウソでもないが いそいそと けす
 自分がよごした よごれでもないが いそいそと けす

 そして けすたびにけっきょく
 自分がちびていって きえて なくなってしまう

 いそいそと いそいそと
 正しいと 思ったことだけを

 ほんとうと 思ったことだけを
 美しいと 思ったことだけを

 自分のかわりのように のこしておいて


近ごろ、農作業をはじめ身辺の整理などこまごまと動いているが、仕事しながら、あるいは休んでいても、あの時あんなことをしてしまった、あんなことを言ってしまったという後悔が頭をよぎることが再々ある。
そして情けなくなる、ああしておけば良かったのに、あんなこと言わなきゃあ良かったのに。
消しゴムで消せるものなら消してしまいたい。

今年は、消したいことが少しでも減りますように。

畔塗り・まどみちお 「さくらの はなびら」

2016年04月16日 | まどみちお をよむ
11日(月)はTくんの田んぼの手伝いに行ってきたが、これが予想以上に広い。


畦塗りは田から水が抜けないようにするための作業。
子どもの時に父親がやっていたのを思い出す。
わたしもちゃぷちゃぷ遊んでいたもんだ。
8時半から開始して昼休みをたっぷりとって3時ごろには終了、Tくんのお母さんも出てきた。


えだをはなれて
ひとひら

さくらの はなびらが
じめんに たどりついた

いま おわったのだ
そして はじまったのだ

ひとつのことが
さくらにとって
  ・・・まどみちお「さくらの はなびら」(部分)



一昨日の14日、苗が急に育ってきたのでというので声がかかった。
昔は苗代(なわしろ)で育てていたけれど、今は育苗箱の中で育てる。
   

ひとつひとつ箱を台車に載せて温室に運んでいく。
  

1時間ほどの作業だったが、終わった頃ちょうど雨が降ってきて、二人で早くすませて良かったなあと。


11、12、13日は寒くて、風邪をひいたかもしれないと葛根湯を飲んだ。
湯たんぽを入れたりして温かくして寝ている。
14日は子どもが柿の剪定をしてくれた。

わたしは終日片づけに励んでいる。
身のまわりが落ち着かないと次に取り掛かれない性質なので。

今日は明日の地区の溝さらえの準備を中心に・・・。


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チビ・タンポポ(まどみちお)再掲

2014年05月08日 | まどみちお をよむ
先日の記事の再掲です。
まどさんの詩を加えました。
チビやタンポポのおかげで、生活が潤っています。



      タンポポ    まど みちお

       だれでも タンポポをすきです
      どうぶつたちも 大すきです
      
      でも どうぶつたちは 
      タンポポの ことを
      タンポポとは いいません
 
      めいめい こう よんでいます

 
      イヌ     ・・・ワンフォフォ
      ウシ     ・・・ターモーモー
      ハト      ・・・ポッポン
      カラス     ・・・ターター
      デンデンムシ ・・・タンタンポ
      タニシ     ・・・タンココ
      カエル     ・・・ポポタ
      ナメクジ    ・・・タヌーベ
      テントウムシ ・・・タンポンタン
      ヘビ      ・・・タン
      チョウチョウ  ・・・ポポポポ



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まどみちお「さくら」・はたかえる「さくら」

2014年03月31日 | まどみちお をよむ


「さくら」

さくらの つぼみが
ふくらんできた

と おもっているうちに
もう まんかいに なっている

きれいだなあ
きれいだなあ

と おもっているうちに
もう ちりつくしてしまう

まいねんの ことだけれど
また おもう

いちどでも いい
ほめてあげられたらなあ‥と

さくらの ことばで
さくらに そのまんかいを‥







「さくら」 はたかえる

はるかなむかし
「さく」ということばを
そのまま
なまえにもらった花 
さくら

どんな花も
つぼみがひらくことを
「さく」というのに 
きみだけが
もらったなまえだよ
さくら

こどもも
おとなも
おとしよりも
たいせつに
呼んできたきみのなまえ
さくら



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大山山頂・日の出・まどみちお「どうして いつも」

2013年06月07日 | まどみちお をよむ
今日は、前回と同じ記事です。
上のほうは、日の出直前のものです。
太陽が昇る時には、全体がオレンジに輝くのがよくわかるので、とりあげてみました。






「どうして いつも」

太陽



そして



やまびこ

ああ 一ばん ふるいものばかりが
どうして いつも こんなに
一ばん あたらしいのだろう



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