朝6時 凍てつく寒さの中 妻はマフラーをかき寄せ
タバコの火 気をつけてね と言い残して出かけた
送って行くつもりだったが
いいわよあなた仕事でしょ と
優しい妻だ
寿司とメンチとアジフライを買って帰宅
室温9度
ファンヒーターをつけるが
さび~
作業着のまま シンクにある食器を洗う
なんせ 寒い 着替なんて震え上がってしまう
給湯器は風呂と兼用なので風呂場の外にある
2階の居間までの水道 . . . Read more
インディアンは男も女も化粧する
イアリングを付け ネックレスをし ブレスを腕に 指にリングを
祈りの時 色とりどりに粧う
だが 心に化粧はしない
この日 駐車場で月を眺めながら
すっぴんの月
全てを余すこと無くさらしながら
美しい
人は心を粧う
美しく 蠱惑的に
清楚で 清純に
艶然として 匂うが如しに
男も負けずに
隈取りし
立派に 威圧的に 恫喝の仮面を被り
寛容さと慈愛を . . . Read more
猫「な 俺って変なんだよ 自分じゃそう思ってないけどさ
つくづくそう思った」
姫「そんなことないよ あのね 皆 少しづつ変なの
お得いさんから電話受けると もう すれすれって人もいるわ
そのギリギリのところで社会人やってるのよ みんな」
猫「そうかなぁ? 君からそう言われると なんか安心するな」
姫「あなた とてもまともよ 皆少しづつ変 だから気にしないの」
猫「普通の人 . . . Read more
野良猫でも
美しいものくらいわかる
構ってくれる飼い主くらいはわかる
その程度の知能はある
自分が野良猫であることに気づいたのは
そう 退職して失業保険給付をうけ
毎日が日曜日だった頃だ
働き詰めの35年間
時には 一匹狼を気取り
会社に忠実な犬
和をもって尊しとする人間だった
鏡なんか見たことも無かった
ある日心の鏡に気がついて自分を眺めたら
あれ~~~~~~~~~~~~~~~
猫じ . . . Read more
何時もの朝
何時ものように日常が始まる
変化が予測の範囲内であれば
その日はいい日だ
今日 本を物色しに新しく開店した本屋へ行ってみた
文庫本なのに 具体的臨床例が載っていた
岡田尊司著
その 内容をピックアップさせて頂く
ここに記載されてる臨床例は 自分の子供の頃に符号する
まるで自分のことを書かれてるみたいだった
一部を引用させていただく
積極奇異型
「もっとも典型的なアスペルガー症候 . . . Read more
春が来て
芽をふき
葉を伸ばし
花咲き
種を残し
やがてしおれ
枯れゆく
わずか1年の間に全てを完結する
去年も 今年も 来年も
同じ巡りを繰り返すだろう
これが変わらぬこと
何億年も繰り返してきた
その生命の営みを学ぶ
生老病死
美醜貧富
愛恋執苦
喜怒哀楽
春夏秋冬
天地空海
森羅万象は大河のようだ
大河に埋没すれば近くの水しか見えない
河面に浮かべば過ぎゆ . . . Read more
寺院の落慶 入仏開眼法要などに現れる五色の彩雲
吉兆であり 良いことが起きる前触れでもあると言う
あれから いろんなことがあった
今朝あらためて 写真を眺める
今日もいい日であって欲しい
. . . Read more
古着屋で買うなんて初めて
誰かが袖を通し 要らなくなって
濃いグレーのベルベット
着てみたらジャストフィット
柔らかくて着易い
スーツ 着なくなって20年
クローゼットで永い眠りをむさぼっている
もうこれらを着ることはない
この日奇妙な感覚を感じた
もう 思い残すことはないな
なんだ?
突然全てに満足してしまった
社会的にも 経済的にも 何一つ人様に誇れるものは無い
ただの時給10 . . . Read more
出会いは 全て必然
答えは遠い未来に託そう
よくも 悪くも必要なことだったんだね
体験することに意味があるのかな?
そんな事はどうでもいいね
君に感謝を
君にありがとう
翼は得た いざ
. . . Read more
原文は句読点がない
で 勝手に区切る
意味はシンプルで わかりやすく説いている
自分的にはこちらの文が本意を伝えているように思える
觀自在菩薩
行深般若波羅蜜多時
照見 五薀皆空度一切苦厄
舍利子
色不異空 空不異包
包即是空 空即是包
受想行識亦復如是
舍利子
是 諸法空相 不生不滅不垢不淨不増不減
是 故空中
無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意
無包聲香味觸法 無眼界乃至無 . . . Read more
苦しんでさ
悩んでさ
悲しんでさ
自分さへ見えなくなって
まるで習慣みたいに肌に馴染んで
不幸さへ
気づかないほど
沈殿して
気がついたら
あれ?
だからね 楽しくならなくちゃ
どうってことはなかったろ?
よっかかりあうんじゃなくて
依存しあうじゃなくって
求めあうんじゃなくて
ただ 寄り添うのさ
強いね君は
だから いい
だから 君に
good luck . . . Read more
時計は動くのをやめ
奇妙な晩餐は静かに続く
何かを脱がすように
もうそろそろ口を閉じて
分かり合えているかどうかの答えは
多分どこにも無い
それなら体を寄せ合うだけでも
優しいものは とても恐いから
泣いてしまう 貴方は優しいから
誰にも傷が付かないようにと
ひとりだなんて踊らないで
どうか私とワルツを
この冬が終わる頃には
凍った鳥達も溶けずに落ちる
不安で飛べないまま
あとどれだけ . . . Read more