育ててる間は感じなかったが
子供というものは存在そのものが騒がしい
ちょっとしたことで感情が乱高下する
孫が来て1週間 留守番なぞ平気で出来るようになった
一人時間の使い方が上手になった
昼に寂しがって携帯してくることもなくなった
逆に我々がいないことをいい事に 自由に部屋を散らかし放題
考えてみると
自分も親に育てられていた頃は
学校と友達と遊ぶことだけが全世界で
親が稼いで育ててくれているなんて頭に浮かばなかったし
してくれることが当たり前で
手伝いをさせられたり こうしなさいとか言われると反発したりしていた
自分の世界からしか外を見ることが出来ない
親とか他者を相手の立場になって考えることが出来ない
子供は社会人として未完成品であり出来損ないなのだ
出来るだけ完成品に近づけて社会に送り出すのが親の仕事
人とは大人になるのにとても手間隙がかかるものだ
妻と俺は孫を娘に戻してから 大人時間にすっかり戻ってしまった
穏やかで静かなスムーズな時間が淡々と過ぎる
生活日常に何の波風も立たず 昨日も今日も明日も同じように過ぎ行く
これが阿吽の呼吸で出来るようになると大人時間を過ごせるようになる
いずれこの子も大人になり自分時間を過ごすことになるだろう
それまではまだ手間隙がかかるだろう
娘の別れた亭主 つまりK太のパパ
携帯で会う約束を自分でとりつけたようだ
パパと釣りに行くんだ
とても嬉しそうだ
妻が一応彼に確認を取った
僕も会いたいんです
そう 言ってたそうだ
親には親の事情がある
子には子の事情がある
当たり前だな
体もだいぶ回復してきたようだ
仕事するのも楽になってきた
夕べ 妻が桃を送ってくれた義母に携帯していた
しかし携帯
親子を繋ぎ 人を繋ぐ
声を聞くだけでホッとするものだ
いい時代になったものだ