昼休み 橋のたもとのベンチで日向ぼっこが春秋の楽しみ
十数分 頭を空っぽにし 何の変哲も無い風景を頬杖ついて眺める
鳥の声など聞いてると 意識をしてないと背がすぐ丸くなる
昨日は春の嵐
枯れた畑や田に土ぼこりが舞い上がり 黄色い靄がかかる
顔に 砂粒があたり 目を開けているのもようやっと
だが 大地の生業はそれが台風であろうと雷であろうと
心の何処かが 安堵して浸っていたくなる
いつからだろう
都会であろうと田舎であろうと
些細な 微細な変化にとても趣きを感じるようになった
以前は見ること聞くこと触れることに目的があったような気がする
一つ一つにこだわっていたような
これだこれでなくては みたいな決め付けが
今は通り過ぎ行く「人の踊り」「大地の踊り」を
そして過ぎ行く「時の踊り」に飽きることが無くなった
移ろいゆくものの変化 微細を楽しむ
今日も晴れ
風は吹くのだろうか
ま いいか