心は元気ですか?

最近心の健康が日本だけでなく、世界中でおかしくなっているように思います。そう思う方読んでください。

摂食症害について話します

2012年12月28日 05時28分14秒 | Weblog

摂食障害は2つに大きく分けられます。拒食症と過食症です。拒食症は全く食物が摂れなくなる症状を言います。過食症は過食、嘔吐を繰り返します。どちらも生命に危険が及ぶ状況です。過食症は万引きを伴うことが多いです。どうせ食べても嘔吐してしまうし、その金額も少なくないので万引きに走ります。この病気の回復は非常に難しいとされています。たばこやお酒と違って、依存症になれば完全に止めればいいわけですから、理屈は簡単です。

食事は適度の食事は、摂らなくてはいけません。これはアルコール依存症の患者に適度にお酒を飲ますことと一緒です。はっきりいって至難の技です。また死亡率も非常に高い病気です。大体はダイエットから始まります。そして病気が長く続くというのが特徴です。若い子の病気だと思われがちですが、20年、30年と続きますから40代、50代で初めて病院にかかり、入院ということもあり得ます。関東で積極的に受け入れてるのは、赤城高原ホスピタルです。

この病気の専門医はきわめて少なく、研究が遅れています。正直言って日本で今何人くらいの患者さんがいるか、不明です。ちなみにアルコール依存症は200万人と言われています。100人いたら2人はアル中ということで、そんなに遠い病気だはありません。摂食障害もそれくらいはいるんじゃないかとみられています。ちなみにこの病気は女性が圧倒的に多く、それでも男性の患者もいないわけではありません。

摂食障害になると、自分の身体を見て、痩せているという感覚がなくなります。身体中骨と皮だけになっても、自分は痩せているという自覚、病識がありません。飴一つなめさせるのも、難しくなります。飽食の時代になって、現れた病気ですね。治療法も確立していない新しい病気です。当然先進国に多い病気です。アフリカの飢餓地域には、この病気なかかる人はいません。好きな時間好きなものが食べられるという状況で、発生する病気です。

結局自助グループしか、助かる道はないでしょう。同じ体験を持った仲間が集まって共有する問題に向かい合い、それに関する体験談を聞き、自分の体験を正直に話す。これはアルコールにも言えます。AA(匿名のアルコール依存所者たち)の12ステップを使う以外は回復の道はないでしょう。OA(匿名の過食症者たち)のミーティングに通い続けなければ、回復はおろか、今の最悪の状況を止める道はないでしょう。

明日はワーカーホリックについて話します。


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