心は元気ですか?

最近心の健康が日本だけでなく、世界中でおかしくなっているように思います。そう思う方読んでください。

昨日に引き続いて摂食障害について話します

2009年03月19日 07時34分20秒 | Weblog
 適度に食事を摂るということは、アルコール依存症の人に節酒しろ、と言う事と全く同じことですから、ここが摂食障害の一番難しいところです。アルコール依存症に節酒をさせたら、必ずお酒が止まらなくなります。摂食障害の人に適度の食事を摂らせる事がいかに難しいかこれでお解かりできたと思います。
 また摂食障害は若い女の子の病気だと思われがちですが、40,50代になって初めて自分の病気を認め、治療する気になる方が非常に多いです。彼女は何十年もの間この病気と戦ってきたのです。また摂食障害の自殺率はとても高いです。拒食症になれば、放っておけば死んでしまいます。
 今日本でいくつかの自助グループと施設があります。横浜では「ファルク」と言う施設がありますが、なかなか行政の援助が得られず苦労しています。昨日も話したとおり、摂食障害と万引きはセットです。最後には懲役になる方も多いです。なぜなら摂食障害の実態が全く分からないからです。赤城高原ホスピタルでは、入院治療を引き受けてくれます。本人に治す意欲があればの話しですが。
 また以前は精神病院や、町の精神科のクリニックは敷居が高かったですが、今はどこの病院やクリニックに行っても、患者さんでいっぱいです。ところが、摂食障害を診てくれる病院やクリニックは非常に少ないです。何故なら摂食障害の患者さんを医師が診ていたらいつまでも話し続けますから、赤字になってしまいます。
 本当に現在日本に何人の摂食障害者がいるか、その実態は全く分かりません。早く行政がその深刻さに気付いて頂きたいと思います。

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