人間は何かに依存していないと生きていけません。例えば電気、ガス、水道の無い生活考えられますか?依存には良い依存と病気の依存があります。一番古くからあるのがアルコール依存症、薬物依存症、最近急激に増えているのがギャンブル依存症です。また高校生のアルコール依存症、定年後のアルコール依存症も大きな問題になっています。ところが、アルコール依存症はまだ病気でないと思っている人が日本人の殆どの人がそうです。一度アルコール依存症になると二度と普通にお酒を飲めるようになりません。完治はしませんが回復する病気です。ほおっておけば死に一番近い病気です。日本に250万人のアルコール依存症者がいると言われていますが、病院にかかる人はほんの1,2%の人しかいません。あとの人は全て、意志が弱い、だらしが無い、根性が無いといわれて新でいきます。死んで喜ばれる病気はこの病気ぐらいのものでしょう。そして病院では治せない病気です。普通の病気で入院して治療して、退院するのは病気が治ったか、末期のがん患者で家で死にたいというひとぐらいでしょう。アルコール依存症で病院に入院すると、痛んだ肝臓の治療をして、元気にしてまた飲める身体にして退院します。アルコール専門病院や(国立久里浜病院が有名)アルコール病棟のある精神科の病院が増えてきました。そういう病院に入ると、アルコール依存症の病気のメカニズムを教えてもらえます。でも否認の病気といわれるアルコール依存症者たちはなかなか自分が病気であることを受け入れません。そして何度も入退院の繰り返しをして、家族に見捨てられ孤独になっていきます。明日に続く
肇
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