すごく大事なものを失って、得られるもの

人は大事なものを失って、初めてそのありがたみを知ることになる。

両親、パートナー、親友、飼っていた猫や犬、お金、健康、当たり前でいることの幸せなど、すべてそうだ。

命はどうだろう。

これは失ってからでは、気が付いても遅い。

失いそうになった場合は意味がある。

水泳女子の池江璃花子が白血病公表から１年、２月１９日、テレビ朝日「報道ステーション」に出演し、インタビューに答えた。

「ここにいることが奇跡。生きていることが奇跡」「普通に生きていけることのありがたみを知った」と述べています。

バトミントンの桃田賢斗選手がリオ五輪直前に闇カジノに手を出し、五輪出場は出来ませんでした。選手生命が立たれたわけではありませんでした。心を入れ替え、チャライ性格を改め、ボランティアもやり、猛烈な練習をし、世界ランク１位になりました。東京オリンピックを前に、彼にまたもや試練が襲ったのです。マレイシアで交通事故に巻き込まれ、眼底骨折で全治３か月の診断された。現在治療中です。五輪選手にとって今一番大事な時です。

バトミントンの練習は当たり前のことです。その当たり前のことが出来ず、当たり前のことができることの本当のありがたみを痛感しているでしょう。

３３年前。私の家の裏庭に４匹の猫が捨てられていました。生後１週間ぐらいで、このままだと死ぬと思いミルクを与えました。このまま裏庭の物置の下に住み着きました。一人前になるまで餌を与え続けました。一人前まで成長し、このまま子供が出来たら近所から苦情は必死です。２匹は里親が見つかりました。あと２匹がどうしても見つかりませんでしたので、仕方なく、家から３キロ離れた所に移動しました。

２匹にとって、餌はもらえるのが当たり前と思っていたでしょう。ところが誰も餌を与えてくれないことに気づきました。すると、私が今まで育ててくれたことに、本当のありがたみを感じたのでしょう。生きるためには私の所に行くしかないと考えたのです。命を懸け、旅立ったのです。奇跡を起こし、幸せまでもぎ取ったのです。

最近、この奇跡の野良猫が天から舞い降り、私の家に住み着きました。奇跡の全貌を明らかにしました。日本語をしゃべれるようになっていました。そして下の本が完成したのです。値段は９９円と安いですが、内容が薄いからではありません。あなたに愛を届けるためです。電子書籍ですので、アマゾンのキンドルアプリをダウンロードしてください。（無料）

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『野良猫に教えてもらった、逆境からの脱出法 Kindle版』
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奇跡の野良猫

2匹の野良猫が教えてくれた、逆境からの脱出方法
（１）奇跡の野良猫
3３年ほど前、
私の家の裏庭に段ボールに入れられ、
4匹の野良猫が捨てられていた。
生まれてから1週間ほどの猫たちで、
このままでは死んでしまうと思い、
ミルクを与えた。
そのまま裏庭の物置の下に住み着いた。
この4匹の猫たちは兄弟にもかかわらず、
毛並みも性格も全く違っていた。
2匹は白色で、非常に人懐こかった。
私にじゃれてくる。
もう1匹はトラ模様で、やんちゃだった。
「ご飯だよ」と言うと、
真っ先に物置の下から出てきて、
我先とご飯を食べる。
もう1匹は黒色で、警戒心が強く、
私が家に戻るまでご飯を食べようとしない。
なぜこのように警戒心が強いのかは、
不思議でならない。
黒猫が余りにも、私に警戒心を持つので、
少し意地悪をしようと思いました。
カツオブシに味付けしたご飯を持っていき、
そのそばにじっと立っていました。
他の3匹が食べ終わっても、
黒猫は出てこようとしません。
ボールを見ると、
少し残っているではありませんか。
これは3匹が腹いっぱいになったので、
残したのか、

黒猫のために、
残したのかわかりませんでした。
ある日、ご飯を持っていくと、
そこに大きな野良猫が近づいてきました。
まず一歩先にトラ猫が飛び出しました。
それに続き3匹も一斉に飛び出しました。
唸り声をあげ、歯をむき出しにし、
戦闘態勢をあらわにした。
大きな野良猫は少し考え、
浮かぬ顔して立ち去りました。
4匹の兄弟猫は、
結束しなければ生きていけないと、
考えていたのです。
命を懸け縄張りを守ったのです。
これは飼い猫と違う点です。
ご飯を残したのも、
黒猫のためだったと私は考えています。
時が流れ、
独り立ちができるぐらい大きくなった。
この猫たちが子供を産むと、
近所からの苦情は必死です。
この猫たちの里親を探した。
2匹の白色の人懐こい猫は、
近所の猫好きのおばさんに引き取られた。
あと2匹はどうしても里親が見つからなかった。
仕方なく、この2匹を段ボールに入れ、
車で家から3キロぐらい離れたところに、
移動した。
（ここは注意したいところです。　
猫を私の裏庭に置いたのは、捨てたのです。
　
私は捨てたのではありません。
勝手に物置の下に住み着いた猫を、
3キロ先に移動しただけです）
これがなければ、
奇跡は起こらなかったのです。
1週間ほど経過したとき、
「にゃー。にゃー」と必死の鳴き声が、
裏玄関で聞こえた。
ドアを開けた。
驚いたことに、
3キロ離れた所に移動した、
トラ模様のやんちゃな猫ではないか！
何か食べるものがないか探したが、
ご飯とみそ汁しかなかった。
こんなものを、
食べるかどうかわかりませんでしたが、
ご飯に味噌汁をかけて与えた。
なんと、がつがつ食べまくり、
残すことをしなかった。
「ごめんね。1週間の間、
何も食べていなかったのか」
犬ならともかく、
目隠し状態の猫が3キロも離れた所から、
どうやって私の家に、
たどり着くことができたのだろう。
自分の意思でちょっと離れた所に行くと、
迷うのが普通の猫です。
あなたはこの奇跡を、
どうやって成し遂げたと思いますか？

これからこの猫をどうしよう。
もう一度移動させるわけには絶対できない。
ちょっと大変だけど、
本格的に飼う以外ないと考えた。
2日後、40歳ぐらいの人のよさそうな男性と、
7歳ぐらいの女の子が訪ねてきた。
「こちらに、3キロも離れた所から、
猫が戻ってきたと、
近所の評判です。
大事に育てますので、
譲っていただけませんか？」
「喜んで。どうぞ」と言って、
その猫を女の子に渡した。
女の子は満面の笑みを浮かべ、
猫を抱きしめた。
同じ移動した非常に警戒心の強い黒猫は、
どうなったかは分かりません。

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